楽天メルマガの運用のコツはこの5つ!分析・改善で売上を最大化する方法
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楽天市場に店舗を出している方で、効果的に売上を伸ばしていくために楽天市場のメルマガ運用を始めるか検討中だという担当者の方は多いのではないでしょうか?
「楽天メルマガで売上をあげることはできるの?」
「何をしたら売上を伸ばしていけるの?」
と疑問をお持ちの方に、本記事では、楽天メルマガの魅力や売上を伸ばすためのコツについて、具体的にお伝えしていきます。
本記事を読めば、楽天市場で売上を伸ばすために楽天メルマガを活用するメリットや、何をすればメルマガの効果が向上するのかが分かります。楽天市場のメルマガ運用で成果を上げたい方は、ぜひ最後までお読みください。
目次
楽天メルマガとは
楽天市場の利用者にメルマガでアプローチする方法として、楽天メルマガがあります。楽天メルマガでは、商品購入者やメルマガ登録をしたユーザーにメールを配信できます。
メルマガを利用することで、自社商品に興味を持っているユーザーとの関係性を継続できるので、顧客1人あたりの売上を表すLTVの向上が期待できます。
まずは、楽天メルマガについての基礎知識として、以下の3つについてご紹介します。
- 効果的な運用を可能にする楽天メルマガの3つの機能
- 楽天メルマガのタイプ5種類
- 楽天メルマガにかかる料金
それぞれについて詳しく解説していきます。
効果的な運用を可能にする楽天メルマガの3つの機能
楽天メルマガは、メールマーケティングに必要な以下の3つの機能が揃っているので、有効活用すればメルマガの効果は最大化できます。
- 簡単に高品質なメルマガ作成ができるテンプレートが利用可能
- 顧客情報ごとにリストを分けて詳細なターゲティングが可能
- マーケティングに必要なデータを取得できる
これらの機能を活用すれば、効果的なメルマガ運用が可能になります。テンプレートで初心者でも簡単にメールが作成できますし、顧客の年齢や興味などによってリストを分け、適切な顧客にアプローチすることも可能です。
また、メールの開封数やクリック数、転換数などのデータを取得できるため、それらの数字に応じてメールの内容を磨き上げることもできます。
楽天メルマガの3つのタイプ
楽天メルマガには、次の3つのタイプがあります。
- テキストメール
- HTMLメール
- レスポンシブメール
テキストメールは、テキストをそのまま打ち込めばいいだけなので作成は簡単なのですが、デザインや挿入したいコンテンツに制限があるので自由度は低いです。
HTMLメールは、HTMLコードを使ってメールを作成します。コードと言うと難しく感じるのですが、改行や太文字、イタリック文字など、頻繁に使うものは限られていますし、調べればさまざまな装飾方法も出てきます。
しかし、HTMLコードが苦手という方も少なくないので、そんな方のために「レスポンシブメール」というものも用意されています。
レスポンシブメールは、画像や店舗商品ランキングなどを挿入できます。テキストメールよりも自由度は高く、テンプレートが用意されているので、HTMLメールよりも簡単。初心者の方でも直感的に操作できるので、HTMLコードを使うほど手間はかけられないけど、ある程度デザイン性の高いメール作成をしたいという方におすすめです。
楽天メルマガの利用料金
楽天メルマガは、1通につき1円でメールを配信できます。送ったメールの件数の分コストがかかってくるので、コストパフォーマンスは、リストの質に大きく左右されます。自社商品に興味の無い顧客にメールを送るのはコストの負担が大きくなるので注意しましょう。
また、週1回の無料でメルマガ配信できるサービスもあります。これは、楽天側で決められた顧客に対してのメール配信になるので、パフォーマンスは自社が獲得したリストの方が高くなることが多いでしょう。
楽天メルマガの魅力
楽天メルマガを利用することで、楽天市場の効果が大きくなります。楽天メルマガを利用する魅力は以下の2つ。
- リピーターの売上増加
- 具体的なマーケティング施策が実行できる
それぞれについて、詳しく解説していきます。
リピーターの売上増加
メルマガを定期的に送ることで、顧客との接触回数が増え、リピーターの売上を増加させられます。顧客は、何らかの形で商品やサービスと接触していないと、その商品やサービスのことを忘れてしまいがち。顧客とメルマガで定期的に接触することで、自社商品を忘れられず、リピーターへと繋げられるのです。
しかし、注意したいのが、「基本的に顧客は広告をあまり好まない」という点です。毎回何かしらの商品を紹介するセールスメールばかりでは迷惑メールにされることもあります。そうならないよう、顧客にとって有益な情報発信とセールスメールの割合を工夫しましょう。
効果分析を実施し売上UPにつなげる事ができる
先ほどもお伝えしたように、楽天メルマガはメルマガ運用のマーケティングを効果的にする機能が備わっています。その魅力をより具体的にお伝えします。
楽天メルマガで効果分析が可能な数字は以下の通り。
- 開封数(率)
- クリック数(率)
- 転換数(率)
これらの具体的な数字が分かると、それぞれの数字に対するアプローチ方法が明確になります。メール→ECサイト→購買という導線を引いた場合、それぞれの数字は以下のように分析できます。
メールの開封率が少ない場合、改善すべき点はメールの「件名」になります。受信したメールを開封するかどうかはメールの件名によって判断するからです。ありきたりな件名ではなく、顧客の気を引く件名を設定することで開封率は改善できます。件名は、字数が多すぎると一部しか表示されないので、件名の文字数はできれば20字以内に抑えましょう。
クリック率は、本文の内容によって左右されます。件名に興味を惹かれて本文を見たとしても、その文章に魅力を感じなければ、サイトへの誘導リンクはクリックしないからです。文章が長すぎたり、内容が支離滅裂であったりするとクリック率は低くなるので、わかりやすい文章に改善しましょう。
転換率は、メールそのものではなく、ECサイトの内容に影響されます。転換率が低い場合は ECサイトを改善しましょう。全体的なデザイン、動画や画像などのコンテンツ、構成や本文そのものなど、改善すべき点は多数あります。
楽天RMSでは、ABテスタという商品画像を最適化することで転換率の向上ができる有料サービスを展開しているので、そちらを利用するのもいいでしょう。
楽天でメルマガを利用するデメリット
楽天メルマガのデメリットは、楽天市場内のユーザーにしかアプローチできない点です。リピーターへの施策としては有効ですが、新規顧客の獲得には向いていません。そのため、既にある程度の顧客を抱えているサイトは活用しやすいですが、ほとんど既存顧客がいないサイトの場合は効果が薄いかもしれません。
楽天メルマガはあくまで手段であり、利用者のサイトの状況によって有効かどうかは変わります。新規顧客を作っていきたいフェーズであれば、楽天とSNSを繋ぐR-SNSの活用など、別の手段を検討する必要があるでしょう。
楽天メルマガの配信方法
ここからは、過去に商品購入やメルマガ登録をしたユーザーにメールマガジンを配信する方法を3つのステップにわけてご紹介させていただきます。
本文を作成
- 楽天アカウントにログインし、「RMS」ページを開きましょう。
- RMSの「メール・SNSマーケティング」をクリック
- 「メルマガ配信」をクリック
- 配信設定にある「メール本文編集」のボタンをクリック
- 「メール種別選択」から、本文作成したいメール種別を選び「編集開始」をクリック
- メルマガ配信の目的に合わせてテンプレートを選択
- 「件名」と「メール本文」を作成し、「送信一覧に保存する」をクリック
送信先リストの作成
- 楽天アカウントにログインし、「RMS」ページを開きましょう。
- RMSの「メール・SNSマーケティング」をクリック
- 「メルマガ配信」をクリック
- 管理にある「リスト条件一覧・登録/削除」をクリック
- 「リスト条件登録」から、「PCテキスト/HTMLメール」または「モバイルメール」の「新規条件設定」をクリック
- 「新規条件設定」から、各項目を入力、画面下部の「この条件で検索追加」をクリック
- 人数変更をクリック
- 「設定した条件」と「送信人数」を確認し、「この条件を保存する」をクリック
メール送信を設定
- 楽天アカウントにログインし、「RMS」ページを開きましょう。
- RMSの「メール・SNSマーケティング」をクリック
- 「メルマガ配信」をクリック
- 配信設定内にある「メール送信」をクリック
- 「メール種別選択」から、送信したいメール種別の「次へ」をクリック
- 「リスト選択」から、「送信先リストの作成」で作成した送信先リストを選択
- リストの条件を確認して、「この条件でリストを作成する」をクリック
- 「メール送信」画面で「送信一覧」をクリック
- 「本文を作成」で作成した本文を選択し、「プレビュー画面へ」をクリック
- 「即時送信」または「予約送信」を選択し、「次の画面へ」をクリック
- 内容を確認し、問題がなければ「送信する」をクリック
メルマガ構成の作り方
メルマガ作成に対して苦手意識を持っている方は多いです。業務連絡のメールは日常的に作成している方でも、販売促進が目的のメルマガは執筆経験が無い方も多いからです。そんな方に向けて、簡単にメルマガが執筆できる構成をご紹介します。メルマガを執筆する際は、以下の3つの構成に分けて執筆してみましょう。
- リード
- 本文
- フッター
それぞれについて詳しく解説していきます。
リード
リードとは、開封したユーザーの好奇心をくすぐる冒頭部分です。簡潔に顧客に興味を持ってもらえる内容を提示しましょう。リードで興味を引くにはさまざまな方法があります。
- 画像
- クイズ
- 物語
- 印象的な発言
- 問題提起
これらをうまく使い分けることで顧客の興味をうまく惹きましょう。紹介したい商品ができるまでの感動的なストーリーの一部を抜粋したり、意外と知られていないことのクイズを出したり、好奇心をくすぐられる内容を意識するといいでしょう。
リードがありきたりであれば、せっかく開封したユーザーもすぐに離脱してしまいます。「このメールは読み進めたら面白そう!」と思ってもらえるようなリードの執筆を心がけるのがポイントです。
また、人によってはリードの部分だけでECサイトへ飛びたいユーザーもいます。リードと本文の間にECサイトへ誘導するリンクを貼っておくとクリック率が向上する可能性があるので、試してみるのもおすすめです。
本文
本文は、リードで書いた内容をより深めていく部分です。顧客のフェーズも、「好奇心」から「関心」へと興味の度合いが高まります。リードの部分が画像や物語、印象的な発言ならその補足説明をし、クイズや問題提起ならその答えやあなたの主張を書いていきます。
そこで意識すべき点は、「顧客が本文を読んだ後にクリックしたくなる内容かどうか」です。そのためには、リードから本文、本文からECサイトへの流れに違和感がないことが大切。全体の流れを常に意識しながら本文を執筆しましょう。
フッター
フッターは、メルマガからサイトなどへ飛ぶリンクを案内する部分です。フッターには、以下のような情報を入れておきましょう。
- ECサイトのリンク
- 問い合わせ先
- 配信停止の案内
例えば、以下のように記載してみましょう。
・ECサイトのURLを案内する場合
詳しくはこちら
URL
・問い合わせ先の表記
お問い合わせ
Tel:◯◯◯-◯◯◯◯-◯◯◯◯
Mail:◯◯◯◯@◯◯
・配信停止のURLを案内する場合
配信停止を希望される方はこちらから
楽天メルマガを運用するための5つのポイント
楽天メルマガを始める前に、楽天メルマガを効果的に運用するためのポイントを押さえておきましょう。楽天メルマガを運用するためのポイントは以下の5つです。
- 結果を分析する
- 改善を繰り返す
- タイトル作成は綿密に行う
- 配信時間を工夫する
- イベントに合わせて配信する
それぞれについて詳しく解説していきます。
結果を分析する
メルマガは配信して終わりではありません。配信後、必ず結果を分析しましょう。分析する数値は、開封率、クリック率、転換率のみでも十分です。配信ごとにそれらの数字を控えておき、良かった点と悪かった点を考察します。良かった点は今後のメルマガに活かし、悪かった点は改善します。
例えば、クリック率が悪かったとします。先ほどお伝えしたように、クリック率が低いのは件名が魅力的でないからなので、そこを改善します。メルマガの件名の作り方を検索したり、参考になりそうな他のメルマガの件名を研究したりすると改善策が自然と見えてきます。何度もチャレンジしているうちに、反応がいい件名と悪い件名の違いがわかるようになってくるでしょう。
分析することで、修正すべきところを具体的に洗い出すのが、効果的なメルマガを作成するための第一歩です。
配信停止されないよう気をつける
メルマガが配信停止されないよう、配信内容や配信頻度には細心の注意を払いましょう。配信内容に興味が持てなかったり、配信頻度が多すぎたりするとすぐに顧客はメルマガを配信停止してしまいます。
ただし、配信頻度を少なくすればいいというものでもありません。配信頻度があまりに少なければ、顧客から忘れられてしまいます。役に立つコンテンツを配信できていれば、配信頻度が多くても配信停止されにくくなるので、役に立つコンテンツを発信し続けることが大切です。
顧客にとって役に立っているかどうかは、クリック率の高さで推測できるので、数字を参考にして本文の内容も改善を繰り返すことで配信停止されにくいコンテンツを届けられるようになります。
件名作成は綿密に行う
件名のクオリティは、メルマガ配信のコストパフォーマンスを左右する肝になります。件名のクオリティは、開封率に直結するからです。楽天メルマガの利用料金は、開封数ではなく、送信数によってかかってくるので、開封されない分はそのままコストになってしまいます。
件名は、短い文章で顧客の心を惹きつけなければなりません。その時に参考にできるのが、「SUCCESsの法則」というマーケティング法則です。この法則を使って、作成している件名が以下の6つの指標にどれほど当てはまっているかチェックします。
- 単純明快か?
- 意外性があるか?
- 具体的か?
- 信憑性があるか?
- 感情的か?
- 物語性はあるか?
件名の候補を複数作成し、上記6つの指標で点数化します。点数が高い件名が顧客に響きやすい件名となっている可能性が高いです。この法則についてもっと詳しく知りたい方は、チップハースとダンハース著の「アイデアのちから」という著書を読んでみるのがおすすめです。
配信時間を工夫する
配信時間によっても反応が異なってきます。ターゲットが閲覧しやすい時間帯を狙って配信することでパフォーマンスが高くなります。
例えば、ビジネスマンであれば出勤や退勤の時間帯、主婦であれば、こどもが学校へ行っている時間帯、年配の方は早朝など、ターゲットによってメールを確認しやすい時間帯が異なります。
ターゲットがどのような時間帯にスマホを閲覧するかを考慮して、配信時間を設定しましょう。
イベントに合わせて配信する
楽天市場は、イベントやセールを開催することがあります。そのタイミングを狙ってメルマガを配信すると、購入されやすくなります。なぜなら、イベントやセールの開催中は、ポイントが普段よりも多くもらえるので、そのタイミングで買い物をする顧客が多数いるからです。
お買い物マラソンや楽天スーパーセールなど、定期開催されるイベントもあるので、イベント開催日は常にチェックしておくのがおすすめです。
楽天メルマガを活用して売上を最大化しよう!
メルマガを有効活用することで、楽天市場の売上を拡大できますが、そのためにはメルマガ運用のポイントを押さえておく必要があります。ポイントを押さえずにただメルマガを定期的に配信するだけでは、あまり効果が期待できないケースが多いです。
メルマガで効果をあげるためには、適切な数値分析を行い、改善点を具体的に洗い出し、改善し続ける必要があります。 この記事が、楽天のメルマガをご検討されている方の参考になれば幸いです。