楽天市場での売上アップ方法!基本的な施策とやると良い行動を徹底解説
初心者向け
ECサイト分析
現在、楽天市場では多くの人が積極的に出店中。個人商店などの小規模な場合でも、簡単な手続きにより気軽に始められるからです。
Amazonにも並ぶ大型ネットショップモールでビジネスを始められるのは、とても魅力的!ただ、売上が伸びず困っているという人も多数。確かにスタートは楽ですが、成功するにはマーケティングやWeb・インターネットの知識が必要です。
そこで、
「なかなか売上が伸びない」
「売上を伸ばす方法が思いつかない」
「楽天ならではのノウハウ・コツを知りたい」
と販売事業を成功させたいと考えるあなたへ、マーケティングのプロが楽天市場での売上アップ方法をご紹介。最初に楽天市場の特徴や現在の動向をおさらいし、そのあとに具体的な施策を解説していきます。
今、何をすると良いのかがはっきりとわかる情報です。どれも難しくないので、ぜひ最後までお読みください。
目次
売上アップのために、まずは楽天市場に詳しくなろう
先に売上アップ方法を知りたいかもしれませんが、まずは楽天市場全体のことに詳しくなりましょう!どんなモールで、どの点がほかのモールと違うのかを知ると、あなたにぴったりで効果的な施策が選べます。
楽天市場とは
楽天市場は、楽天グループ株式会社が運営する総合ショッピングモール。ファッション・食品・日用雑貨・車など、さまざまなジャンルの商品を取り扱っています。
大きな強みは、楽天ユーザーに対して商品がアプローチできること。楽天グループのサービスは「楽天経済圏」と呼ばれ、ポイント運用や家計の節約を目的として生活のあらゆるシーンに利用する人が多くいます。
また、楽天市場内で開催されるポイントキャンペーンが豊富なのも魅力的。
- 毎朝10時に更新される24時間限定タイムセール
- 毎月0と5のつく日に獲得ポイントが5倍
- 2ショップ購入で獲得ポイントが3倍
例えばこのようなものがあり、楽天市場への出店者にとって売上を伸ばす追い風となっています。
売上を伸ばすには
楽天市場での売上を伸ばすには、以下の2点がポイント!
- ネットショップ運営の基本的な施策
- 楽天市場でやると良い行動を知る
現在のあなたは、さまざまなタスクに手一杯になっていて運営がうまく回せていないのかもしれません。また、運営方法にムダがありリソースが少ないのかもしれません。
そのため、楽天市場に限らずネットショップそのものの基本的な施策と、楽天独自の特徴をとらえた効果的な行動を知ることが重要です。
本記事で順番に紹介していくので、あなたが売上アップに悩む原因と照らし合わせながら効果的な方法を探ってみてください。
楽天とほかのモールの違い
売上アップを図る前に、ほかのECモールとの違いを知っておきましょう。楽天市場の強みがわかり、特徴を活かした運営ができるようになります。
売上に大きく関わる項目は、次の3つ。
- 検索結果の表示形式
- キャンペーン
- 商品ページ
1つずつ「楽天では何が特徴的」なのかを解説していきます。
検索結果の表示形式
商品に関する情報の表示項目に違いがあります。例えば、楽天市場では出店するショップ名や自身がどれだけ楽天ポイントを獲得できるか(SPU)がひと目でわかるようになっています。
また、楽天市場では使えそうなクーポンが検索結果上部に表示されるため、ユーザーの購入意欲が高まりやすくなっています。
インパクトのあるショップ名にしたり、クーポン額を商品タイトルの前にもっていったりなど、内容を決めるとき気をつけたほうが良さそうですね。
キャンペーン
先ほども触れたとおり、楽天市場はさまざまなキャンペーンを開催してくれます。それぞれのタイミングや割引内容が異なるため、どんなものがあるのかを適宜チェック。あなたのショップ運営の目的に合うものを見逃さないようにしましょう。
楽天市場では、開催される日程が確認しやすいように、キャンペーンの開催日を記したカレンダーが用意されています。ユーザーの方はもちろん出店者の方でも見ておくことが大切です。
【楽天カレンダー】楽天ポイントアップカレンダー-202301
商品ページ
各ECモールでは、商品ページの表示も異なります。ユーザーが購入するかしないかを決める重要なページ。楽天市場は比較的自由度が高くてカスタマイズできるので、しっかりと考えましょう。
例えば、
- 写真の枚数
- 関連商品の紹介
などが設定可能です。こだわりを反映させたいかもしれませんが、基本的にはユーザー目線で決めていくと効果的。
あなたが楽天市場ユーザーなら、店舗ごとに雰囲気の違いを感じた経験があるかもしれません。こちらも売上に大きく関わりそうですね。
現在の楽天市場の動向
売上アップを図る前に、現在の楽天市場は全体的にどのような動きを見せているのかも知っておきましょう。全体の動向を知ることで、あなたのネットショップで取るべき施策にトレンド効果が加わります。
近年はさまざまな情勢の変化がありましたよね。楽天市場がどのような影響を受けたのかも確認していきましょう。
流通総額は拡大中
楽天市場の規模は巨大。2021年には年間流通総額で5兆円を突破しました。さらに、2022年5月には開設25周年を迎えており規模も歴史も十分にあるECモールといえるでしょう。
流通総額は、現在進行形で成長・拡大中。これからさらに楽天市場で成果を上げたい人にはとても魅力的ですよね。縮小している市場とはチャンスの大きさが比べものになりません。
外出減少はネットショップのチャンス
コロナウィルスによる経済への影響が話題となる昨今。一方で、ネットショップ・ECサイトでは売上が好調となっています。今は配送手段も多くあり、注文すればすぐに自宅まで届きます。
同じ理由で、楽天市場でも売上は伸びています。出店者数も増加しているため、販売をする側にとって楽天市場でのビジネスに対する高い期待値がうかがえます。
今のうちに売上を伸ばすのがベスト
今では、ネットショッピングが当たり前になりました。経済予想は多種多様にありますが、楽天市場への今後の期待は高いです。
もし、現段階で売上の伸び悩みや、さらなる拡大を考えているなら大きなチャンス!運営の基本的な施策や効果的な行動を本記事で参考にしながら、今のうちに売上を伸ばしましょう。
売上につながる基本的な3つの施策
では、本題の「売上アップ方法」を説明します。まずは、売上につながる基本的な施策が実行済みかを確認していきましょう。
- アクセス数の獲得
- 購入単価の増加
- リピート率の上昇
これらを疎かにしてしまうと、売上を伸ばす方法の効果が薄れるおそれがあります。もしできていなかったら、基本行動として優先して取り組みましょう。
アクセス数の獲得
まずは、根本的な指標となる「アクセス数」を獲得すること。購入率や購入単価も大切ですが、そもそもアクセスがなければ売上は生まれません。
例えば、
- キーワードの検索結果が出る画面で上部に表示させる
- 上位表示のために商品のタイトルやページの内容を充実させる
などが必要です。
また、根本的な指標とお伝えしたのは、アクセスを元に購入者の属性や購入されるまでの行動など、さまざまなデータが取得できるからです。
本当の改善とは、取得した確実なデータから導き出す筋の通った改善。アクセスによるデータがない状態で、感覚的に修正・改善を図っても売上につながらないことが多いでしょう。
購入単価の増加
購入単価の増加は、売上に直結します。小さな売上が重なることも大切ですが、効率面を考えると単価の高い購入のほうが利益を生むでしょう。
一般的には、以下のような手法が用いられています。
- まとめ買いでお得感を出す
- 関連している商品を紹介する(クロスセル)
- 上位ランクの商品を紹介する(アップセル)
このほか、商品ページからのリンク先を吟味したり、競合が取り扱わない高額商品を販売したりするのも効果的です。あまり意識してなかった場合は、早速やってみましょう。
リピート率の上昇
商品を購入後に再度利用してもらうため、ファンづくりに励むことも大切。楽天ユーザーがリピーターになれば、同じものやほかのものが欲しいときに競合と迷わず選んでもらえるので継続的な利益につながります。
さらに、
- 商品がすぐに届くショップ
- 希望どおりの商品を販売するショップ
などの信頼も得ているため、商品紹介からの購入率も高まります。
ただし、リピート率の上昇は簡単ではありません。丁寧な対応を心がけて、仮にクレームが発生してもスピーディで真摯な対応が大切です。最近では「クチコミ」や「レビュー」もユーザーの購入意思に働きかけます。高評価を獲得できるように注力するとよいでしょう。
楽天の売上に悩んだときにやると良いこと
上記の基本的な行動をしていても、売上が伸び悩んでいる場合は、ぜひこれらをお試しください!
- 商品の見出しやキャッチフレーズを見直す
- 掲載写真をきれいにする
- 費用がかかってもレビューを獲得する
3つとも、高額な費用は不要なうえに実施する難易度は高くありません。どれも効果的な施策であり、費用対効果も高い場合が多いです。
売上アップを考えるなら欠かせない行動ともいえるでしょう。では、具体的に解説していきます。
商品の見出しやキャッチフレーズを見直す
紹介する3つのなかで、もっとも取り組みやすいのが「商品の見出しやキャッチフレーズを見直す」です。ここで大切なのは、ユーザーの「悩み」や「ニーズ」をしっかりと分析すること。あまり考えず、やみくもに言葉を追加するとかえって成果が悪くなるおそれがあります。
例えば「老眼鏡」を販売するとします。
単に老眼鏡の持つ機能を書き並べただけの場合、ユーザーは気に留めるのでしょうか。老眼鏡をかける目的や使用後の姿を満足させるようなものがあれば、一気に興味が引けると思いませんか?
ユーザーの深層心理が「老眼鏡だとまわりに知られたくない」というものなら、見出しに「おしゃれ」と入れると反応が良くなるかもしれません。「いつも持ち歩きたい」というユーザーなら「ケース付き」「小さめ」「軽量」と入れるのも良いですね。
このように、ユーザーの気持ちを考えたうえで見出しやキャッチフレーズを見直してみましょう。下記から楽天ショップの管理画面へログインして、早速編集することをおすすめします。
掲載写真をきれいにする
次に売上に関わる行動は「掲載写真をきれいにする」です。
人間が取得する情報のうち、約8割は視覚からだといわれています。さらに、楽天市場での検索結果ページは競合商品と並んで表示されるため、
- 不鮮明で見にくい
- 画角が悪い
などの写真はマイナスなイメージがついてしまうおそれがあります。
写真の撮影は、やはりプロのカメラマンに任せるのが理想的ですがコストがかかるため難しいかもしれません。しかし、今はお手持ちのスマートフォンでも十分きれいな写真が撮影できます。
一度、あなたの商品に関連する言葉を楽天市場で検索して競合の掲載写真を分析してみてください。カラーバリエーションがひと目でわかったり、人物が写っていたりと傾向がわかるので参考にしましょう。
費用がかかってもレビューを獲得する
購入者にレビューの記入をお願いしましょう。レビューの代わりに、別商品やクーポンの提供までおこなって集めるのが一般的です。
今は、スマートフォンで簡単に商品の比較や検討が可能となりました。そこで重要になるのが「レビュー」や「クチコミ」という購入時に参考になる情報。
実際に使用した人からの評価は信頼性が高く、良いものだったり充実していたりすると品質の良さや人気度がアピールできます。あなたも、商品を選ぶときに「星の数」で決めたことがあるかもしれませんね。
楽天市場では、小数点二位までで、五つ星が満点となるレビューが表示されます。
できることはたくさん!楽天市場で売上アップを図ろう!
売上アップにつながる基本的な施策とやると良い行動を紹介しました。もし、少しでも足りない部分があれば積極的にチャレンジしてみてください。
レビューの獲得は費用がかかりますが、それ以外では金銭面・労力面でも比較的取り組みやすいと思います。せっかく楽天市場に出店したからには、売上を伸ばして成功させたいですよね。
ネットショップが当たり前になった今では、実際の店舗よりも楽天市場での購入のほうが多いユーザーも増えました。このチャンスを逃さないように、できることはすべて実施しましょう!
本記事を読んでも、不明点があったり何か相談したかったりしたら、ぜひ弊社「株式会社WCA」までお問い合わせください。「EC総合支援サービス」を提供しており、売上のお悩みが解決できるプロでございます。
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