導線設計でサイトの成果を上げるやり方4つ!動線との違いや分析が重要な理由も解説
ECサイト分析
ECサイトなど、Webサイトの運営はユーザーの利便性がとても重要。あなたも、使いにくいサイトがあったら見るのをやめたくなりませんか?
ユーザーが目的のところまでたどり着くためのルートを作ってあげるのが「導線設計」。難しく聞こえるかもしれませんが、ポイントを押さえれば初心者でも運営の成果アップが期待できます。
ここでは、
「どんなことをすればいい?」
「同じ読み方の『動線』となにが違う?」
とお悩み中のあなたへ、導線の重要性や設計方法を詳しく解説します。
Weサイトでは、導線設計と同様に価値がある動線分析。その混同しがちな「動線」との違いもあわせてお届けします。
導線と動線をうまく使いこなして、成果アップを狙いながらより良いWebサイト・ECサイトを作り上げましょう!
目次
導線設計の前に「導線」と「動線」の違いを押さえよう
導線設計が気になると思いますが、まずは「導線」と「動線」の違いを見ていきましょう。
簡単に説明すると、それぞれの意味は以下のとおり。
- 「導線」はサイト訪問者を導くルート
- 「動線」はサイト訪問者が動いたルート
導線は未来の道筋、動線は過去にたどった道筋を示します。
「導線」はサイト訪問者を導くルート
「導線」とは、あなたのサイトを訪れた人を導くための道標のこと。ユーザーが次に見たいページのリンクを、ユーザーの意図を満たすような箇所に置きます。
例えば、あなたのECサイトのトップページを見た人に対して、商品ページのリンクをわかりやすい場所に表示すると購入までの流れがスムーズに。これを考えてあげることが「導線設計」です。
それぞれのページへと順番に導くことで、ECサイトなら「商品購入」といった目的達成の手助けになります。
「動線」はサイト訪問者が動いたルート
「動線」とは、サイト訪問者が実際に動いた道のりのこと。過去のユーザー行動の足跡ともいえるでしょう。
実は、「導線設計」とセットで大切なのが「動線分析」。どのページからアクセスして、次にどんなページを見ているかを細かい部分まではっきりさせます。
動線分析をすると導線設計がやりやすくなるので、それぞれ同じくらい重要な改善施策です。
導線設計も動線分析もどっちも重要
Webサイトを改善したいときは「導線設計」「動線分析」どちらも欠かせません。互いを活かしながら進めていくことで、改善策のやりやすさや高い効果が期待できます。
もし、あなたのECサイトが現状で特に考えられていなければ、本記事を参考に導線設計と動線分析を試してみてください。
では、それぞれが重要な理由を深掘りして解説していきます。
導線設計に価値がある理由
導線設計が重要な理由は、以下の3点です。
- ユーザーの利便性が向上するため
- サイトの成果に直結するため
- サイト構成に役立つため
実際にどのように役立つのかをそれぞれ詳しく解説します。
ユーザーの利便性が向上するため
導線設計は利用者をスムーズに導くことなので、ユーザーの利便性(使いやすさ)を向上させます。
例えば、
- 購入するボタンがわかりやすい
- 似ている商品が見つかりやすい
- 商品を買った人の感想が見やすい
など。
あるはずの場所にボタンがなかったり、Webサイト中を探し回らないと情報が見つからなかったりしたら嫌になりますよね。
ユーザーの不満やストレスを生まないような導線設計をすることで、気持ちよく利用してもらえるでしょう。
サイトの成果に直結するため
導線設計は、Webサイトの成果と深いつながりがあります。
商品販売が目的のECサイトであれば、「ユーザーが使いやすい=ユーザーが購入しやすい」になるため、購入率の増加が期待できるためです。
欲しいタイミングで良い商品が見つかったり、紹介されたりするとついつい購入してしまいますよね。
サイト設計に役立つため
導線設計はサイト自体の設計にも役立ちます。Webサイトを修正したい、もしくはこれから制作する人は、計画の段階で導線設計をしっかりと考えておきましょう。
やみくもにページを作成して、とりあえずでリンクを設置してしまうとページ構成やサイト構造が複雑に。ユーザーにとって利便性の低いサイトができてしまいます。かならず事前に導線設計を考えるようにしましょう。
動線分析に価値がある理由
導線設計と似ている「動線分析」という言葉。これを聞いただけでは「どんなメリットがあるのか」などのイメージがわきにくいですよね。
動線分析が重要な理由は、主に以下の3点です。
- サイトの問題点がわかりやすいため
- ユーザーの考えが読み解けるため
- 改善がはかどるため
それぞれを詳しく見ていきましょう。
サイトの問題点がわかりやすいため
動線分析には、サイトの問題点がわかりやすくなるという利点があります。
例えば、
- 頻繁に離脱している
- 滞在時間が短いページがある
などがユーザー行動の分析によって特定できるため、次の改善に活かせます。導線設計にも役立ちそうですよね。
反対に、動線分析をしないことには現状の問題点に気づかないかもしれません。しっかりと方法を身につけて、定期的に行うことが必要です。
ユーザーの考えが読み解けるため
動線分析は、ユーザーの考えを読み解く方法の1つでもあります。
先ほどは問題点というネガティブ情報でしたが、ポジティブなよい行動も確認可能。
例えば、
- ユーザーがよく見ているページ
- 購入率が高い商品ページ
- 滞在時間が長いページ
などがわかります。
そういった情報は、ユーザーの考えや気持ちの理解に役立つためより良いサイト作りに役立つはず。改善に活かせます。
改善がはかどるため
分析のやり方は数多くありますが、その中での動線分析は上記のとおりユーザー心理が理解できる便利な手法です。
- 改善の施策に迷ったとき
- 成果が上がらず行き詰まったとき
などは、動線分析を積極的にやることで改善がはかどるでしょう。
Webサイトの基本は「ユーザーの目線になって考える」です。きちんとした動線分析をすれば、ユーザー行動から気持ちが読み取れます。
導線設計で成果を上げるやり方
では、導線設計でWebサイトの成果を上げるやり方を見ていきましょう。
急に導線設計と言われても戸惑うかもしれませんが、初めてだったり、よくわからなかったりする人は以下のポイントを試してください。
- トップページ(ランディングページ)はサイトの顔に
- 設計時はかならずユーザー目線で考える
- 分析と改善をあきらめずくり返す
- ユーザーをナビゲートする
1つずつ具体的に解説します。
トップページ(ランディングページ)はサイトの顔に
まず最初に、導線のスタート地点であるトップページ(ランディングページ)を意識しましょう。インターネットの検索結果や広告など、訪問者が1番始めにアクセスしたページのことです。
トップページは、あなたのWebサイトの顔。訪れたタイミングでユーザーの興味を引くと、ほかのページへのアクセスや商品の購入などにつながりやすくなります。
例えば、
- 目を引くファーストビューにする
- キャッチーなフレーズを入れる
- 色の心理的効果を利用する
など。ページの表示スピードを速めて、ユーザーを待たせないことも大切です。
設計時はかならずユーザー目線で考える
導線設計を考えるときは、必ずユーザー目線で考えなければなりません。訪問者の気持ちを常に考えて設計する必要があります。
このページを見たときの気持ちや、次に求める情報を理解することがよい導線設計を生み出すでしょう。
特に、中級者など少し経験がある人は情報量や新システムに目が行ってしまいがち。ユーザー目線ではなく、オーナー目線のWebサイトができてしまいます。ユーザーの立場になって考えることを見失わないようにしましょう。
分析と改善をあきらめずくり返す
基本的な考え方として、改善には時間がかかることを覚えておきましょう。導線設計は1度だけでは終わりません。
【現状を把握 → 分析 → 改善策の実行 → 結果を分析 → 改善策の実行】
と、何度もくり返すことで少しずつ成果が上がっていきます。
こちらは初心者にありがちですが、設定に満足してしまい結果の分析を怠る人が多いです。問題点を分析で発見し、1つずつ丁寧に改善してその都度効果を測定していきましょう。
当然、うまくいかず悪い結果となることもありますが諦めずに何度もPDCAを回してください。
ユーザーをナビゲートする
導線設計では、あなたが思うベストなナビゲートでユーザーを各ページへと導きましょう。
ユーザーにとって適切なタイミングでコンテンツをリンクさせると、ECサイトであれば購入につながりやすくなります。
あまり関係のないページなど、ユーザーのノイズとならないような導線設計を心がけるとよいです。訪問者たちがラクに購入できる道を誘導してあげる意識を持ってください。
動線分析で成果を上げるやり方
導線設計と同様に、動線分析でWebサイトの成果を上げるやり方も見ていきましょう。
分析することは無数にありますが、初心者の方はまず次の4点を確認すれば問題ありません。
- ユーザーに見られていないページを分析する
- よく見られているページを分析する
- ランディングページを確認する
- サイト内の行動を分析する
どのポイントも改善につながりやすく、成功すれば効果の大きな要因となります。
では、解説していきます。
ユーザーに見られていないページを分析する
動線分析は各ページのデータを見ていきますが、その中で重要なのがユーザーにあまり見られていないページ。
例えば、
- アクセスしてもすぐ戻っている
- 滞在時間が多くても離脱している
などです。
離脱にはさまざまな理由がありますが、もしかすると「もうこのWebサイトには用事はない」という意味かもしれません。
ユーザーの興味を引くような文章や写真を掲載したり、クロスセルやアップセルを用いて別ページへと遷移させたりしてWebサイトを見て回ってもらうようにするとよいです。
よく見られているページを分析する
多く見られているページも忘れずに分析しましょう。アクセスの多さに比例して成果への影響も大きくなるので、改善を施すとよいです。
商品の質や価格が魅力的なのかもしれませんし、ユーザーに刺さるフレーズや写真があるのかもしれません。なにか理由があるはずなので、まずは原因を探っていきます。
ただし、商品販売に関係ないページへのアクセスが多い場合は導線設計が誤っているので要注意。意図したページに誘導できるように改善しましょう。
ランディングページを確認する
ランディングページは、Webサイト内のどのページなのかをチェックしてください。
導線設計のポイントにもありますが、最初にアクセスされるページは特に重要。ECサイトがうまくいかない原因がランディングページであるパターンも多く、そこを改善することで大きく伸びたケースがよくあります。
いま1度ランディングページを確認し、分析して改善策を考えましょう。
サイト内の行動を分析する
Webサイト上で、ユーザーが動いたルートを分析してください。導線設計の考案どおりにユーザーが各ページを訪れているかどうかをチェックします。
仮に、意図した経路をたどっているにもかかわらず購入に至らない場合はサイト内のコンテンツに問題があるのかもしれません。導線から行動がそれているときは、リンクボタンの位置や色などを変更して誘導を図ってみてください。
この分析にも、ユーザー目線を忘れず何を考えているかをイメージするとよいです。
導線設計・動線分析に迷ったときはプロに聞いてみる
ここまで、導線設計と動線分析のポイントを解説しました。これで仮説や改善の目処が立てやすくなったのではないでしょうか。
しかし、
「どれを試してもうまくいかない」
「ゆっくりと試す時間がない」
「もっと成果を上げたい」
などのときは、プロの意見を聞くのがおすすめです。プロ独自の経験やノウハウがあなたのWebサイトに活用され、現在のWebサイト業界に効果的な最新の改善策が取り入れられるでしょう。
また、プロに頼ることであなた自身はほかの業務に集中できます。Webサイトの知識も蓄えられるでしょう。
弊社「株式会社WCA」は、Webサイト運営のコンサルティングを行っています。お困りごとの際は「お問い合わせフォーム」までお気軽にご相談ください。お力になれればと思います。
「導線」と「動線」を理解してサイトを改善しよう!
「導線」と「動線」の違いから、設計・分析のポイントも詳細に解説しました。
- 「導線」とはサイト訪問者を導くルート
- 「動線」とはサイト訪問者が動いたルート
どちらもあなたのWebサイト運営において欠かせないものです。セットで実施することでとても効果的になるので、どちらかだけにならないように注意してください。
まずは今回ご紹介したポイントを試してもらい、行き詰まったときは弊社「株式会社WCA」までお気軽にご相談ください!
あなたのWebサイトの成功を祈っています。