ECサイトの運営に向いている人とは?特徴と役立つスキル5選
ECサイト集客
ECサイト業界はここ数年で爆発的に拡大中!10年前には懐疑的なところが多かったネットショッピングですが、今では日常的に利用され、あって当たり前のものとなりました。
それと共に、企業のEC化も少しずつ進化。しかし、日本企業ではいまだに発展途上です。
※出典元:令和4年度 電子商取引に関する市場調査|経済産業省(2023年12月時点)
経済産業省の調査では、2022年のBtoBのEC化率は37.5%。BtoCのEC化率にいたってはさらに低く9.13%と全体の1割以下です。
そのため、多くの企業でECに関するスキルや経験がある人材の需要も急増中!転職や就職はもちろん、副業としてスタートしフリーランスとして独立している人も少なくありません。
ただ、
「ECサイトの運営がうまくいかない」
「運営にどれだけ費用がかかる?」
「自分は本当に向いているかな?」
「そもそもどんなスキルが必要?」
などと悩む人が多いのも事実です。
そこで、ここではECサイトの運営に向いている人の特徴をご紹介。運営の仕事内容や必要なスキルもしっかり解説します。
右肩上がりのEC業界。ぜひこの機会に運営について考えてみましょう!
目次
ECサイト運営に向いている人は?
運営の仕事内容は商品売買のすべて
ネットショッピングを利用したことがある人でも、ECという言葉はあまり身近ではないかもしれませんね。
運営方法や仕事内容となると「さっぱりわからない」「何も知らない」という人がほとんどでしょう。
ECサイトの運営は、ひと言でいうと商品売買のすべて。仕事の内容は、例えば以下のようなものがあります。
- 商品企画
- 商品仕入れ・製造
- ECサイト制作
- マーケティング
- コンサルティング
- 注文内容の確認
- 経理事務
- 在庫の確認
- 商品の検品・梱包
- 商品の配送
- 配送のメール送信
- カスタマーサポート
何を売るか、どう売るか、金銭のやり取り、事務手続き、アフターフォローまで、すべてを含めてECサイトの運営。大きく分けると「フロント業務」「バックエンド業務」があります。
個人でECサイトを運営する場合は、負担が大きいので一部の業務を委託することも。しかし、外部に任せる業務が多いと運営方針の相違や委託のコストなどが発生。大きな赤字になるおそれがあるので、ひと通り自分でこなすのが望ましいです。
企業に就職中の人が運営する場合は、チームで分担して業務をこなすところが多数。すべての仕事を完璧にやり遂げる必要はありません。しかし、業務の大まかな内容を知っていなければ、目標の共有など意思の疎通が難しいのが事実です。
向いている人でも独学では難しい
ECに関するスキルや知識をもつ人材。需要は大きく拡大中です。関連のテキスト・スクール・Webサイトも増えており、運営を勉強するだけなら簡単に始められるでしょう。
しかし、仕事内容はバリエーション豊富なので、未経験者や何の知識もない人が独学で勉強をするのは困難。そのうえ、ECサイト業界は変化が頻繁でアップデートが度々必要なので、学んだことがムダになるおそれがあります。
本格的に運営について勉強をするなら、実際に経験するのがもっとも効率的。現在運営中のECサイトを有効活用し、PDCAサイクルを回して成果につながるような学習をするのがベストです。
参考:SMS FourS
ECサイト運営のフロント業務はマーケティングがメイン
ECサイトのフロント(フロントエンド)業務は、マーケティングに関わる内容がメインです。
フロントエンドとは、直接ユーザーの目に触れる部分のこと。集客や商品の売り上げにつながるような、取引先からの仕入やユーザー(顧客)への販売など外部への活動を行います。
主な仕事内容は以下の4つ。
- 商品企画
- 商品の手配
- ECサイトの制作と管理
- ECサイトへの集客
1つずつ確認していきましょう!
商品企画
ECサイトで取り扱う商品を企画します。ユーザーのニーズや最近の流行りを分析しつつ、どんな商品をどのように販売するかを検討したうえで考えていきます。
自社で製造から販売までを一貫しておこなう手法は「D2C」と呼び、製造をほかの企業へ任せる手法は「OEM」と呼びます。
企画するためには、仕入れや製造など販売までのプロセスに発生する時間を考慮することが必要。ECサイト運営の土台となる業務なので、トレンドの終了時期に敏感になり、常に先を読みながら慎重に進めていきます。
商品の手配
商品が決まったら、次は手配を進めます。実際に商品を仕入れ、在庫を監視するのが主な仕事です。
ユーザーのニーズや最近の流行りを分析し、スムーズかつタイムリーな商品手配ができれば、より売上がアップ。適切な数量の仕入れができず、在庫を予想以上に抱えたり手配数が不足したりすると大きな損失につながります。
ECサイトの制作と管理
商品の段取りが整ったら、ECサイトを制作します。規模の大きいECサイトなら、パッケージという構築システムがベスト。多くの企業に利用されており、短期間で導入できる点や自由にカスタマイズできる点がメリットです。
導入にコストをかけたくない小さい規模のECサイトなら、ASPが良いでしょう。Web制作に関する知識をほとんど持っていなくても、個人で作れるリーズナブルで簡単な構築システムです。
ECサイトの完成後は、更新しながら管理するのもフロント業務の1つ。商品企画で出たアイデアをもとに、ECサイトのデザインやユーザビリティに活かします。サイト内に掲載する写真や、記載する文章にこだわって商品の魅力を十分に伝える工夫を心がけます。
ECサイトへの集客
ECサイトが完成したら、アクセス数を増やすことが次の業務。具体的な施策は、以下のようなものがあります。
- SEO(検索エンジン最適化)
- コンテンツマーケティング
- リスティング広告
- ディスプレイ広告
- SNS広告
- SNS運用 など
ユーザーがECサイトを訪れないことには、商品の魅力は広がりません。どれだけ集客できるかが大切です。
ECサイトは流動性が高く、Webマーケティングの手法は日々新しいものが出てきます。ECサイト運営の担当者として常にアンテナを張り、利用できるものはないかをチェックします。
また、運営をスタートし、売り上げが出たとしてもそれで終わりではありません。ユーザーの行動や購買データなどを分析しながら、より分かりやすいサイトになるように改善を続けることが大切です。
ECサイト運営のバックエンド業務は内部でやることがメイン
ECサイト運営のバックエンド業務とは、商品情報の登録や受発注などの対内的な業務を指します。販売を裏から支え、お客様の満足度を高めるのが役割です。
- 商品情報の登録
- 商品の受発注の管理
- 入金の確認
- 在庫の管理
- 商品の出荷
- アフターサポート
こちらも利益や顧客満足に関わる責任のある業務。大切なポイントも踏まえて解説します。
商品情報の登録
企画した商品についての情報をECサイトに登録する業務。
- 商品名
- 価格
- 特徴
- 産地
- スペック
などをしっかりと記載し、ユーザーの購買意欲を高めるのが目的です。
特に、重要視されているのが商品の写真。ECサイトは試着ができなかったり手にとって物が見られなかったりする分、写真のクオリティが商品の魅力を大きく左右します。
今やスマホのカメラでも、ハイクオリティな写真が撮影できる時代。背景やアングルにこだわりつつ、自分で商品の写真が準備できます。
しかし、予算があればプロのカメラマンに任せるのも良いでしょう。クオリティが高いのはもちろん、統一感があり商品の魅力を最大限に生かしてくれます。
商品の受発注の管理
ECサイトを利用したお客様の商品受発注を管理します。バックエンド業務のメインともいえる業務で、現在の在庫数の確認や顧客への連絡をします。
スケジュール調整が重要となり、怠るとクレームや損失が発生してしまうので要注意。見落としやクリックし忘れなどの簡単なミスをしないよう心がけ、スムーズにこなしていくとお客様の満足度が高められます。
信頼性がアップし、ファンになってくれるとECサイトのリピーターとなってくれるでしょう。
入金の確認
注文後にきちんと入金されたかを確認し、確認のメールを顧客に送信する業務。
今は、さまざまな入金方法(決済方法)がありますが、それぞれに合わせた配送の手配が必要です。
- クレジットカード
- ID決済サービス
- コンビニ払い
- キャリア決済
- スマホ決済
- 代金引換え
- 銀行振込
- 後払い
在庫の管理
商品の在庫を管理する業務。もし、注文時点で在庫がない場合は仕入れや顧客への連絡が必要です。また、在庫が少なくなったら追加の手続きをします。
在庫が多すぎても少なすぎても、ECサイトとしてはどちらも問題。過不足が発生しないよう、バランスよく調整するテクニックが必要です。
商品の出荷
顧客への商品出荷として、倉庫からピックアップした商品を梱包し発送する業務。丁寧さが大切なポイントで、雑なラッピングや商品破損の発生のおそれがある状態は、顧客の満足度が下がりリピート購入もなくなります。
配送中に商品が傷つかないよう、エアークッションや気泡緩衝材(プチプチ)などを入れる工夫が大切。また、感謝の気持ちを表した手書きのメッセージカードや、製造者の顔写真などを積極的に取り入れるとファン獲得につながりやすくなります。
アフターサポート
購入後のアフターサービスも、今後の利益に関わる業務。商品不良や何らかのトラブルが発生した場合に、きちんとした対応をすることが次の売り上げにつながります。
主な業務内容はこちら。
- クレーム対応
- 問い合わせ対応
- 次回以降に使えるクーポンの配信
- クチコミやレビュー投稿のメール依頼
商品受発注などで忙しいかもしれませんが、購入後の対応やサービスにもこだわることが大切。競合ECサイトとの差別化が図りやすいポイントで、ピンチをチャンスに変えるのがアフターサポートの役割です。
満足度の高い対応をすることで、お客様に好印象を与える可能性もあります。
ECサイト運営にかかる費用の相場
ECサイトの制作費や運営中にかかる費用は、ECサイトの規模や構築方法によって大きく異なります。予算を決めるとき、またはECサイトをさらに発展させたいときのためにチェックしておきましょう。
構築
ECサイトの構築にかかる費用は、年商の規模が目安になると言われています。表でまとめましたので、参考にしてください。
年商 | 向いている構築方法 | 初期費用相場 |
1億円未満 | ASP型 | 10万円以内 |
1億円程度 | オープンソース型 | 数十万円 |
1億〜50億円 | パッケージ型 | 500万円以上 |
50億円以上 | フルスクラッチ型 | 数千万円 |
※参照元:ECサイトの運営とは?業務内容とフロー、必要なスキルを解説|SBペイメントサービス株式会社(2023年12月時点)
運営の月額
ECサイト運営にかかる費用は、構築方法によって異なります。無料のものもありますが、保守点検や外注などにコストがかかるものも。こちらも、表でまとめましたので参考にしてください。
年商 | 向いている構築方法 | 運用費用(月額) |
1億円未満 | ASP型 | 無料〜10万円 |
1億円程度 | オープンソース型 | 数千円〜10万円 |
1億〜50億円 | パッケージ型 | 10万円〜 |
50億円以上 | フルスクラッチ型 | 数十万円程度 |
※参照元:ECサイトの運営とは?業務内容とフロー、必要なスキルを解説|SBペイメントサービス株式会社(2023年12月時点)
ECサイトの運営担当者に知ってほしいこと
ECサイトの運営に向いている人の特徴は、例えば以下のとおり。ただし、絶対に必要なものではありません。
- 継続的に学習できる
- 顧客の目線に立てる
- 1人でコツコツ作業できる
- コミュニケーション能力が高い
反対に、ECサイトの運営に向いていない人の特徴は例えば以下のとおり。
- パソコンでの作業に苦手意識がある
- 対面でのコミュニケーションを好む
- 細かい作業や単調な作業が苦手
こちらも、当てはまったからといってECサイトが運営できないわけではありません。
それぞれ詳しく紹介するので、確認してみてください。
向いている人は「面白い」と思えるかどうか
ECサイトの運営に向いている人にはいくつかの特徴がありますが、当てはまるから「天職に違いない」ということではありません。
1番重要なのは、ECサイトの運営を「楽しい」「面白い」と感じられるかどうか。
実際にECサイトを運営してみると、すぐに結果は出てこなかったはず。リターンが期待どおりじゃなくても、苦痛を感じない人や試行錯誤を続けられる人が向いている人といえるでしょう。
継続的に学習できる
好奇心が旺盛で、EC関連の学習を苦痛に感じない人はECサイトの運営に向いているといえるでしょう。
EC業界はここ数年で大きく進歩した発展途上の業界。変化が大きく、インターネット技術の発達にも大きな影響を受けています。
数年前の常識が今は逆効果だったり、数ヶ月前・数週間前の常識が通用しないことも珍しくはありません。
よって、ひと通りの業務を覚えたあともインターネット技術やトレンドなどさまざまなことの学習が継続して必要です。
顧客の目線に立てる
「どうしたら興味を持ってくれるのか」
「どんなシステムが使いやすいのか」
「どんな流れが購入しやすいのか」
など、常にお客様の気持ちを考えられる人がECサイトの運営に向いているでしょう。
商品の写真や文章に反映され、お客様を大切に思う心が伝わりECサイトのファン化につながります。
1人でコツコツ作業できる
個人で運営をするなら、1人でパソコンに向かい、コツコツと根気良く作業して試行錯誤しなければなりせん。こういった日々を苦痛に感じない人は、ECサイトの運営に向いているでしょう。
ECサイトの運営と一言でいっても、その仕事内容は多岐にわたります。これらの業務は、専門の部署や業者に委託することも可能。しかし、委託するとなれば当然コストがかかってしまいます。
コミュニケーション能力が高い
チームのメンバーやお客様などと、円滑なコミュニケーションがとれる人がECサイトの運営に向いているでしょう。
業務内容の多くは、1人での作業が多め。だからといって、他者とのコミュニケーションが不要なわけではありません。
フリーランスとして、個人でECサイトを運営する場合はクレーム対応などのカスタマーサポートも自分自身です。
複数人が関わるチームでECサイトを運営する場合は、就職するならチームメンバーと、業務委託を請け負うならクライアントと。目標や方向性も正しく共有できなければ、事業の成功は困難です。
向いていない人には大きなストレスがかかる
ECサイトの運営に向いていない人の特徴は、あくまでも一部。当てはまっていても不向きだと断言はできません。
ただし、ECサイトの運営が辛い・退屈・面倒だと感じて大きなストレスを抱えてしまうおそれがあります。
どんな仕事にもストレスは付きものですが、下記のような特徴がある人はその傾向が強いということを覚えておきましょう。
▼今、すでに向いていないのかもしれないと悩んでいる人はこちらの記事を!
ECサイト運営が辛いあなたへ。原因とその対処法について徹底解説
パソコンでの作業に苦手意識がある
そもそもパソコンでの作業全般に苦手意識があり、苦痛に感じる人はECサイトの運営には向いていないでしょう。
パソコンに触れる機会が少なかったミドル・シニア世代の人。パソコンの必要性を感じないまま社会人になった若い世代の人。
最近では、子どもの頃から高機能なスマートフォンが身近にあり、パソコンにほとんど触れることなく社会人になった人も多いようです。
パソコンの基本的な操作がわからず、苦手意識が強い人はより苦痛に感じるおそれも。基本操作の習得など、まわりから一歩遅れた段階でのスタートになるためです。
長時間のパソコン作業が苦痛ではないか、冷静に考えてみましょう。
対面でのコミュニケーションを好む
ECサイトの運営は、基本的にパソコンと向き合う時間が長め。商品の売買もインターネット上で完結するので、対面でのコミュニケーションを好む人には向いていないといえるでしょう。
ECサイト運営のやりがいといえるのは、売上アップ・目標達成・サイトの完成など自身の中で完結するものが多数。
お客様とのコミュニケーションや感謝の言葉を受け取るなど、実店舗での販売であれば得られる対人的なやりがいは少ないかもしれません。
他者とのつながりが少ないことに苦痛を感じる人は、決して少なくありません。自身の価値観を1度振り返ってみましょう。
細かい作業や単調な作業が苦手
細かい作業や単調な作業が苦手な人は、ECサイトの運営は向いていないおそれがあります。
ECサイト運営の主な業務は、とても根気のいる作業です。
例えば、
- ECサイトの作成
- ECサイトの分析
- 梱包・発送業務
- システム管理
- 事務管理
など。同じことや似たようなことを何百回とくり返す可能性もあります。
また、マーケティングやコンサルティング業務は終わりのない業務でもあります。1度目標を達成しても、新たな目標を考え達成しなければなりません。明確な正解のないまま仮説を立て試行錯誤をくり返すこともあり、強い忍耐が必要です。
ECサイトの運営に役立つスキル5選
ECサイトは、性格が向いていても実際に運営する能力がないと理想の成果があまり期待できません。
「何から手を付けていいのかわからない」
「売上が伸びない」
と悩んでいる人も多いのではないでしょうか。
そういった人におすすめなのが以下の5つの習得!ECサイトの運営に欠かせないスキルです。
- WEBマーケティング
- CS(カスタマーサポート)
- アクセス解析とデータ分析
- クリエイティブ
- 商品企画
これらの学習や作業が楽しい・面白いと感じる人はECサイト運営に向いているでしょう。それぞれ詳しく解説するので、確認してみてください。まずは1番興味がわいたものを調べるのがおすすめです!
WEBマーケティング
Webマーケティングは、SEO対策・広告運用・SNS運用を主とした集客目的の施策ができるスキル。
さまざまな手法があり、新たな広告媒体や仕組みがどんどん生まれているため、継続的な情報収集や更新が欠かせません。また、商品と広告種類が適しているかの判断も必要です。
どんなに魅力的な商品や手の込んだECサイトができても、集客に関する対策ができていなければ意味がありません。Webマーケティングは売上に直結します。多くのユーザーをECサイトに誘導するために、身につけておくと良いです。
例えば、SEO対策について。SEOはSearch Engine Optimization(検索エンジン最適化)の略で、Googleなど検索エンジンの検索結果のページ上位にサイトを表示するための工夫です。
欲しい商品や気になる商品をGoogle・Yahoo!で検索したときに、多くのユーザーは検索結果の上位から確認します。複数のサイトを比較したいユーザーも、上から順番に確認することが多いでしょう。
そのため、サイトが検索結果の上位に表示されなければ、どれだけ良い商品や良いサイトを用意してもユーザーの目に留まらないのです。
▼SEO対策など、集客やマーケティングに関心のある人はこちらの記事もおすすめです!
【EC運用者向け】SEOを活用したECサイト集客・マーケティング戦略 | EC総合支援のWCA
CS(カスタマーサポート)
カスタマーサポートは、顧客対応に関するスキルを指します。ECサイト担当者として、商品の受注前後に関する問い合わせやクレームに対応し、顧客と直接向き合うのが役割です。
特に、不満・不安を聞き出すヒアリング力やスピーディに対応できる能力が重要。丁寧かつ顧客の目線に立つことが求められます。スキルを習得してファンの増加を目指しましょう。
アクセス解析とデータ分析
ECサイトを運営するにあたり、アクセス解析やデータ分析も欠かせないスキルです。
基本的にECサイトは、作成してすぐに結果は出てきません。では、どうすれば売上がアップするのか?それを明確にするためにデータを分析します。
具体的には、
- アクセス経路
- アクセス数
- 購入単価
- CVR
- CPA
など。ユーザーがサイト内でどのように行動したのか、なぜ購入につながらなかったのかなどをデータから細かく確認して考えます。
データ分析は、専用のツールを利用したり解析できる項目が膨大だったりするため、全く知識のない状態で学習を始めるには少しハードルが高め。しかし、このスキルを磨くことが売上アップにつながるので絶対に必要なスキルでもあります。
▼アクセス解析、データ分析に関心がある人はこちらの記事もどうぞ!初心者でもわかるように詳しく解説しています。
ECサイトの分析方法とは?見るべき指標・項目や必須ツールを紹介
クリエイティブ
サイトデザインなどのクリエイティブスキルも重要。
例えば、
- HTMLやCSSを活用するコーディングスキル
- 商品を上手く撮影するスキル
- バナーの制作
- Photoshop
- 動画の編集
- 画像の加工
などがあります。
ECサイトは、ユーザーの使いやすさや見やすさを重視してデザインを考えることが必要。見た目が良いだけで、使いにくいサイトでは売上アップにつながりにくいからです。
商品は探しやすいか、パソコンとスマートフォンどちらでも綺麗に表示されるか、などさまざまなことを考慮しなければなりません。
また、サイト全体のデザインだけではなく、
- 表示する商品の写真や動画
- シンプルな決済ページ
- 広告のバナー
なども、魅力的で印象に残るものにする必要があります。
ユーザーが1番初めに見るのは細かい商品の情報ではなく、ECサイトのフロントページ。ユーザーの印象はサイトのデザインによって大きく左右されるため、重要なスキルです。
▼ECサイトのデザインに関心がある人は、ぜひこちらの記事も確認してみてください!
売れるecサイトのデザインとは?おしゃれと使いやすさの両立がポイント
商品企画
売れない商品を選んでしまうと、販売の難易度がぐっと高まってしまいます。そのため、ユーザーに刺さる商品を企画するスキルが必要。ECサイト運営の強力な武器となります。
- ユーザーニーズの調査・分析
- トレンドや季節などの流動的な市場分析
こちらにふまえ、
- どんなことを求めているのか
- どんな不安や悩みを抱えているのか
などのユーザー心理や経営の知識が習得できるスキルです。
優れた商品を選定し、適切な価格が設定できれば、マーケティングに多額の予算を投下せずとも自然とお客様がファンになってくれるでしょう。良い口コミが増え、愛される商品が作れます。
ECサイトを楽しく運営しよう!
ECサイトの運営に向いているのは以下のような人。
- 継続的に学習できる
- 顧客の目線に立てる
- 1人でコツコツ作業できる
- コミュニケーション能力が高い
ECサイトの運営に向いていないのは以下のような人。
- パソコンでの作業に苦手意識がある
- 対面でのコミュニケーションを好む
- 細かい作業や単調な作業が苦手
ただし、これらはあくまで特徴の一例でしかありません。
1番重要なのは、ECサイトの運営が楽しい・面白いと感じるかどうかです!
ECサイトの運営にはさまざまな仕事があり、そのすべてを楽しむのは難しいでしょう。しかし、その内のいくつかだけでも面白いと感じる人は十分ECサイトの運営に向いている人といえます。
参考:DAINOTE