ECサイトに必要なSEOとは?売上に直結するSEO対策を解説
ECサイト運営
現在、EC市場は急成長中!物販にあたり、ECサイトは欠かせない時代となりました。
運営をしていくなかで、重視したいのがSEO対策。検索結果の上位にうまく表示できれば、売上に直結するユーザーの流入がぐんと増やせます。
そこでここでは、
「SEOは何から始めればいいの?」
と悩むあなたへ、ECサイトにおけるSEO対策を詳しく解説。
- 必要性
- 主な手法
- 注意するポイント
これらを参考に、あなたのECサイトに効果的なSEO対策を見つけて現状を改善していきましょう!
目次
ECサイトにおけるSEO対策の必要性
ECサイトの運営方法を調べていると「SEO」という言葉があちこちに出てくるのではないでしょうか。
「それって必要なの?」
と気になりますよね。
結論からいうと、ECサイトにSEO対策は必要!検索エンジンの結果で上位表示させ、より多くの人にECサイトを閲覧してもらうための対策です。
検索エンジンはGoogleとYahoo!に利用されているので、SEO対策は「Google・Yahoo!の検索結果で自分のサイトを上位表示させる対策」ともいえます。
ただ、言葉を聞いたことがあっても効果や重要性は知らない人が多数。具体的な手法の前に、まずは必要性を理解しておきましょう!
1つずつ解説します。
検索結果で上位のほうがクリックされやすい
ウェブサイトは検索結果の表示順位によってクリック率が異なり、上位に表示されるほど高めの傾向にあります。
1位表示(最上部)のサイトは、検索ユーザーのうち2〜3割ものユーザーがクリックするといわれています。あなたも、何かを検索したときに表示されたサイトを上から順番に閲覧しているのではないでしょうか。
タイトルやその下にある小さな文字の文章など、ほかにもクリックに至る要因はありますが、検索結果の表示順位は特に重要です。
検索結果への上位表示には費用がかからない
検索結果へのサイト表示には費用がかかりません。SEO対策で上位に表示させたいときも、GoogleやYahoo!への支払いは不要。コスト面で考えると、利益増大が狙える対策です。
ECサイトへの流入数は売上に直結する
上位に表示されたECサイトは、ユーザーの流入数が増加!なかなか伸びない売上に、ダイレクトに良い効果をもたらします。
ECサイトの運営は、まずはユーザーに訪問してもらうことが重要。見やすくて使いやすくても、人に見られないと意味がありません。
また、購入率増加に向けて改善したくても、流入が無い限りは分析データが取得不可。売上に直結する流入数は、ECサイトの利便性などの改善にも役立てられる項目です。
ECサイトのSEO対策の手法
では、ECサイト向けのSEO対策を具体的に見ていきましょう!
ここでは、時間や費用がムダにならないような効果的な方法を代表して5つ紹介します。
- 購入につながりそうなキーワードを選ぶ
- タイトルにキーワードを入れる
- ディスクリプション改善でクリック数を増やす
- コンテンツ作成で有益なサイトにする
- 内部リンクによりサイト内を回遊させる
ポイントは、ユーザーだけでなくGoogleからの評価も意識すること。現状でしっかり設定できているかどうか、考えながら読んでみてくださいね。
購入につながりそうなキーワードを選ぶ
ECサイトは、商品を買う行為と無関係なキーワードを調べた人に対して表示させても、売上はあまり期待できません。はっきりとした「物販」という目的があるので、購入につながりそうなキーワードを選びましょう!
例えば「ネクタイ」というキーワードでは購入につながりにくいです。検索した理由が「結び方を知りたい」や「冠婚葬祭での色の選び方を知りたい」という可能性も考えられるためです。
「ネクタイ フォーマル 人気」なら、「フォーマルな場面によく選ばれるネクタイが欲しい」という意図がイメージできますよね。
このように、複数の単語からなるキーワードはロングテールキーワードと呼ばれ、単語数が多いほど検索意図が読みやすいといわれています。
反対に「ネクタイ」などの1つの単語からなるキーワードは、なぜ検索したかが予想しにくくビックキーワードと呼ばれます。
まずはロングテールキーワードを選びましょう。
タイトルにキーワードを入れる
選んだキーワードをECサイトページのタイトルに入れましょう。
タイトルはページ内容を伝える重要な指標の1つ。ユーザーが検索したキーワードが含まれていると、求める答えが書かれているという期待値が高まりクリックされやすくなります。
また、キーワードを含めたタイトルは、Google・Yahoo!の検索エンジンから良い評価を受けるのもメリット。ページの内容が正しく伝わるので、表示順位が上がりやすくなります。検索ユーザーと検索エンジン、双方を考えたキーワードを選びましょう。
タイトルの文字数は、30個前後がGOOD!多いとタイトル表示が途中で切れ、ECサイトの内容が正しく伝えられないおそれがあります。クリック率の低下も起こり得ます。
ディスクリプション改善でクリック数を増やす
ユーザーが「このページを見てみよう」と感じるようなディスクリプションに改善しましょう。
ディスクリプションとは、検索結果のタイトル下に表示される文章のこと。以下のポイントを意識しながら、ページ内容を要約すると良いです。
- 何が書かれているか
- ユーザーの求める情報
- ページを見ると得られるものは何か
ディスクリプションの改善により、クリック率も変わります。クリック率が良くなると、ECサイトは検索エンジンからの評価も上がり表示順位も上がりやすくなります。
コンテンツ作成で有益なサイトにする
検索ユーザーにとって有益なコンテンツを作成・掲載しましょう!多くクリックされ、熟読されるサイトは検索エンジンからも高評価です。
効果的なのは、ECサイトを利用するユーザーの悩みを解決するコンテンツ。例えば、マイボトルを扱うECショップなら、利用シーンや好みに適したものを判断できるコンテンツがあれば良いですね。「保冷重視なら〇〇、軽さ重視なら▢▢」といった内容です。
コンテンツによるSEO対策はコンテンツマーケティングといい、ユーザーに有益なコンテンツ作成はブランディングやファン増加にも役立つ施策。積極的に取り組みましょう。
内部リンクによりサイト内を回遊させる
各ページへの内部リンクを設置して、ECサイトの中での回遊を誘導しましょう!
あなたのECサイト内で検索を完結させることが目的です。
ユーザーがほかのサイトへ離脱してしまう原因は、サイト内で悩みが解決できていないため。このままでは売上につながりませんよね。
あなたのECサイトだけを見て済むようにすれば、目当ての商品にプラスしておすすめ商品などにも目を向けてくれます。商品のページはもちろん、人気商品・おすすめ商品・キャンペーンなどの特集ページもOKですよ。
ECサイトの離脱率が低くなるので、検索エンジンからも良い評価を受けられます。
ECサイトのSEO対策で注意するポイント
ECサイトでのSEO対策をするときに、よくある間違いや意外に気づかない点を紹介します。
プロでも見落としがちなポイントなので、あなたもインターネット上で見かけたことがあるかも。逆に考えると、これらを押さえれば競合に競り勝つチャンスです。
これからのSEO対策や現状のあなたのECサイトに該当していないかをチェックしてみてください。
ユーザーファーストかどうか
ECサイトの最終目標は物販。購入するのは「ユーザー」なので、ユーザーファースト(ユーザー第一・ユーザー目線)である必要があります。
SEO対策にこだわりすぎて、ユーザーに不親切なECサイトをよく見かけます。
例えばこちら。
- 無理やりキーワードを入れられた不自然な文章
- 不要な大量の内部リンク
- 見にくいデザイン
「ユーザーの使いやすさ」と「検索エンジンからの評価」の両立は難しいかもしれません。しかし、どんなときもユーザーファースト・利用者目線を心がけましょう。
ページの速度は遅くないか
できるだけページ速度をスピーディにさせましょう。
ページの表示速度が遅いときに、ほかのサイトへ移動した経験はありませんか?このわずらわしさは、ユーザーの直帰率はもちろん検索エンジンからの評価にも関わるといわれています。
あなたのECサイトの表示速度がわからない場合は「PageSpeed Insights」で確認!Googleが提供するサイトチェックツールです。無料で利用でき、スコアで表示してくれたり具体的な改善点を教えてくれたりします。
不要なページ・コンテンツは無いか
不要、または不利益になるページは統合・削除を。もしかすると、ユーザーを混乱させたり不信感から離脱されたりするかもしれません。長期間更新されないページや内容が重複したページは、検索エンジンから低品質と判断されます。
(不要なページの例)
- 同じ商品のページが複数ある
- すでに品切れの商品が掲載されている
- コンテンツ(記事など)の内容が被っている
いらないページは削除し、内容が被っているページは編集して統合しましょう。
SSL化でユーザー情報を保護しているか
SSL化により、大切なユーザー情報を保護しましょう。
SSL(Secure Sockets Layer)とは、通信内容を暗号化してデータを保護すること。SSL化の適用が無いサイトURLは「http」、適用されていると「https」と表示されます。
例えば、ECサイト上で入力されたクレジットカード情報が盗み見られた場合。詐欺のメールや不正利用など、ECサイトユーザーに大きな損害を与えるおそれがあります。
未適用の場合は、Googleでは注意喚起が表示されるのでユーザーからの信頼度もダウン!ECサイトではクレジットカード情報を含め、重要な個人情報を扱います。現状であなたのECサイトがSSL化されていない場合、早急に対応してください。
SEO対策に行き詰まったときの対処方法
SEO対策を始めても、なかなか効果が感じられないかもしれません。
まず始めに試してほしい対処法を3つ紹介します。
キーワードを見直してみる
キーワードの設定はSEO対策のスタート地点。巨大な規模の競合がいたり、検索意図が広すぎるビッグキーワードだったりすると、上位に表示させる難易度が格段に高くなります。
そんなときは、商品や購入者の特徴を考えて違うキーワードにてSEO対策にチャレンジ!先述ですが、ロングテールキーワードからの再出発がおすすめです。
対策の種類・数を増やす
ここまで複数のSEO対策を紹介しましたが、どれか1つだけでは不十分。検索順位が上がらないときは、対策の種類や数を増やしましょう。
ユーザーも検索エンジンも、総合的かつ複合的にECサイトを判断します。紹介した対策を試していき、さらに改善を重ねることが重要です。分析をすることで、新たな課題も見つかります。
ECサイトの専門家に相談してみる
悩んだら、ECサイト運営に長けている企業に相談を。SEO対策は初心者にもできますが、ノウハウや知識が集まる専門家の意見を聞くと効率的に進められます。
あなたのECサイトをプロに確認してもらえるので、ぴったり合うSEO対策がほかにも出てくるかも!意外な問題が見つかる可能性もあります。
WCAでもECサイトや広告に関するご相談を承っています。ビジネスから顧客まで理解しご提案しますので、お気軽にお問い合わせください。
売上を伸ばすには、まずはSEO対策を!
ECサイトの売上を伸ばすには、まず始めにSEO対策で流入を増やしましょう。
流入が無いと元も子もありません。分析をしようにも元となるデータがなく、改善点も見えないままです。
ECサイトについては多くの改善要素がありますが、まずは本記事を参考にSEO対策を施してみてください。ここで紹介したSEO対策の難易度は高くありません。
自身でやってみて、難しければ弊社のようなECサイトのプロにご相談を!ユーザーファーストの意識で、SEO対策を積極的に試してみてはいかがでしょうか。