【2024最新】Google広告には種類がある?8種類の広告の特徴とメリット・デメリットをわかりやすく解説!

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はじめに|Google広告とは?

Google広告とは、文字通りGoogle社が提供するWeb広告の総称です。主にGoogleの検索エンジンを活用して広告を掲載します。また、Google傘下のサービスである「Youtube」や、提携サイトである「価格.com」や「livedoor」などを活用した広告もGoogle広告に含まれます。

「ググる」という言葉がありますが、今やGoogleは世界中で利用されている巨大な情報の塊。「検索と言えばGoogle」と言えるほど、一般的な存在です。

日本国内でも多くの人がGoogleを利用しているため、Google広告は大変効果的な広告と考えられています。

今回は、Google広告を出したいけれど、種類がいろいろとあってよくわからない…という方に、Googleが提供する8種類の広告についてご説明いたします。

商品やターゲット、目的に応じて、費用対効果の高い広告戦略を実現してくださいね。

ちなみに、Google広告に似たサービスでYahoo広告もありますが、こちらは全く別会社の広告となります。

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Google広告の種類

Google広告は大きく分けて「検索」「ディスプレイ」「Youtube」「その他」の4つがあります。その他を細かく分類すると、Google広告全体では8つの種類の広告があります。広告主は広告の目的に応じてこの8つの種類を使い分けることが必要です。仮に宣伝したいものがモノ(商品)であればショッピング広告を活用すべきですし、宣伝したいものがアプリであればアプリ広告を活用することで最適な広告効果を得ることができます。

使用する広告の種類は目的だけでなく、ターゲットの状況によっても異なってきます。今回はGoogle広告の種類について、わかりやすく解説していきます。

大きな軸 広告の種類 簡単な説明
検索 ①検索広告(GSA) 検索結果面に掲載されるテキスト広告
ディスプレイ ②ディスプレイ広告(GDN) サイト閲覧面に掲載されるバナー広告
Youtube ③動画広告(Youtube広告) Youtube閲覧面に掲載される広告
その他 ④デマンドジェネレーションキャンペーン(旧ファインド広告) Googleのサービス全般に掲載される広告
⑤ショッピング広告 Googleショッピングなどショッピング枠に特化した広告
⑥アプリ広告 モバイルアプリに特化した広告
⑦スマートアシストキャンペーン GoogleのAIが自動で運用を行う簡単なおまかせ広告
⑧P-MAXキャンペーン Googleの広告枠全てに広告配信しCV最大化を狙う自動配信広告

※2024年現在

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①検索広告(GSA)

検索広告はGoogleの検索結果面に検索結果に類似した形で表示できるテキスト広告です。
リスティング広告とも呼ばれています。

「ググる」という言葉に代表されるように、ユーザーが何かを調べるときに使用されるのがGoogleです。自然検索の結果(掲載順位)はGoogleの検索アルゴリズムに従って厳密に調整されています。ユーザーの疑問やニーズに対して的確な答えを提供するページほど上位表示される仕組みですが、同じようなページがたくさんある中で上位表示を狙うのは大変難しく、特に検索ボリュームが多いキーワードで上位表示を狙うのは至難の業です。

しかし、そんなときに便利なのが検索広告(GSA)です。

検索広告(リスティング広告)はユーザーが検索するキーワードを買う(キーワードに対して入札する)ことで検索結果画面にテキスト形式で広告を掲載することができます。スポンサーと表示はついていますが、自然検索の結果と類似した形で広告を表示することができるため、ユーザーの誘導には大変優れた広告です。スポンサー枠には限りがあるため、入札によって広告枠に表示できるスポンサーが決まります。

検索広告(GSA)のメリット

検索広告は購入意欲の高いユーザーに向けてPRできる広告です。
どういうことかというと、検索広告はユーザーが検索行動を取った際に表示できる広告です。簡単に言うと、ワンピースが欲しくて「ワンピース」とググった人に向けて広告を打つことができるのが検索広告です。

つまりユーザーには明確な「したい(Do)」「知りたい(Know)」「行きたい(Go)」「買いたい(Buy)」という検索意図があります。
検索広告の大きなポイントはこの「ニーズ(~したい)の顕在化」であり、より購入確率の高いユーザー(ターゲット)に向けて広告を打つことができます。

BtoBなどのニッチなサービスや、商圏が限られたリアルビジネスでは特に検索広告が有効です。

検索広告(GSA)のデメリット

検索広告は購入角度の高いユーザーに向けて広告を打つことができますが、一方でニーズの顕在化していないターゲットには届けることができません。

「ワンピースが欲しい」と明確に思ってはいないけれども、「かわいいお洋服なら買ってもいいな」となんとなく思っているターゲット層は検索行動を取らないため広告が届かないのです。

検索広告のデメリットは広告のリーチ(届く範囲)が狭いという点にあります。
幅広いターゲットへ向けて宣伝したい場合は、ディスプレイ広告がおすすめです。

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②ディスプレイ広告(GDN)

ディスプレイ広告は、主にバナーによって配信される広告です。バナーというのは、写真と文字で作られた小さな宣伝用画像のこと。WEBサイトを閲覧している際に、キャッチコピーの入ったクリエイティブ画像が表示されることがありますよね。クリックすると宣伝用のWEBページ(LP)に誘導されます。それがバナーです。

Googleのディスプレイ広告はGoogleのパートナーサイトで表示されます。具体的には①Google検索パートナーと呼ばれるWebサイト(livedoor、価格.com、食べログ、ピクシブなど)、②Youtube、③Gmail、④アプリなどです。

簡単に言うと、ディスプレイ広告はGoogleのサービスやGoogleのお友達サイトで表示されるバナー広告、というわけです。ディスプレイ広告は潜在層に向けて幅広いアプローチが可能です。また、ターゲットに合わせて配信先を指定するなど、より広告効果を高める設定も可能です。

ディスプレイ広告(GDN)のメリット

ディスプレイ広告はニーズの顕在化していない潜在層に向けて幅広く広告を打つことができます。ディスプレイ広告は視覚で魅力を伝えられるため、アパレルや旅行関連サービスなどのアイテムには特におすすめです。

ディスプレイ広告はリーチが広い面を持つと同時に、ターゲットの興味関心や家族構成、性別などの絞り込みも可能です。これまで興味関心を持たれなかった層へ向けて幅広いリーチを獲得したいときや、ニーズを掘り起こしたい場合にも適した広告です。

また、ディスプレイ広告は一度サイトを訪れたユーザーに対して、再訪を促すリマーケティング配信も可能です。幅広いリーチとターゲットを絞り込んだ配信で効率的にCV(コンバージョン…購入や問い合わせなどの成果)を狙うことができます。

ディスプレイ広告(GDN)のデメリット

ディスプレイ広告は欲しいと明確に自覚していない層への配信となるため、CVの獲得は検索広告と比べると低くなります。ターゲットの属性を絞ることは可能ですが、性別や年代、興味関心などざっくりとした指定となるため、配信されるすべてのターゲットが広告に興味を持つとも限りません。CVを増やしたい場合は、魅力的なバナーやLPを制作してユーザーの購買意欲を喚起する工夫が大切です。(バナーは広告主側で準備する必要があります。)

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③動画広告(Youtube広告)

オンラインの動画共有プラットフォームであるYoutubeで広告を配信することができます。

ちなみにYoutubeは2006年にGoogleに買収され、現在は子会社の一つとなっています。2024年現在、世界でGoogle検索に次いで2番目にアクセス数の多いウェブサイトとなっており、広告の出稿媒体としても大変な人気があります。

Youtube広告は、動画内で流れるインストリーム広告だけでなく、検索結果に表示できるインフィード広告など6つの種類の広告があります。動画広告も長さの上限があるものやないもの、スキップが可能・不可能など様々なタイプがあります。以下に広告の種類を掲載しておきます。

広告メニュー動画が表示される箇所広告の長さ
スキップ可能なインストリーム広告動画の再生前後もしくは再生中に表示される長さの上限なし(3 分未満を推奨)
スキップ不可のインストリーム広告動画の再生前後もしくは再生中に表示される15~30秒
インフィード広告関連動画・検索結果画面などに動画を表示させる動画サムネイルとテキストで表示するため長さの制限はなし
バンパー広告動画の再生前後もしくは再生中に表示される6秒
アウトストリーム広告モバイル専用のGoogle動画パートナーサイトやアプリ(Youtubeサイト内では表示されない)長さの制限なし(音声がない状態で再生が開始され、ユーザーがタップするとミュートが解除される)
マストヘッド広告Youtubeホーム画面上部30秒

動画広告(Youtube広告)のメリット

Youtubeは幅広いターゲット層が閲覧するためリーチが非常に高い広告です。また、ユーザーにスキップされたときは費用が発生しないなど、コストパフォーマンスも高い広告と言えます。

映像や音をつかって視聴者に訴えかけることができるため、ターゲットに対して効果的にアプローチすることができます。
Youtube広告のターゲティングは、年齢・性別・趣味趣向・地域などのほかに、特定のキーワードでの検索履歴や、価格比較サイト/レビューサイトの閲覧履歴も利用できます。

かなり絞り込んだターゲティングを行うことが可能なため、近年は大変人気が高まっている広告です。

動画広告(Youtube広告)のデメリット

Youtube広告のほとんどは動画での広告となるため、動画広告の制作費がかかります。また、ユーザーに閲覧されれば効果は高いものの、スキップされてしまう可能性もあるため制作には工夫が必要です。制作内容によってはユーザーに不快感を与えてしまう可能性もあり、広告には高いクオリティが求められます。

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④デマンドジェネレーションキャンペーン(旧ファインド広告)

デマンドジェネレーション広告は、GoogleDiscover、YouTube、GmailなどGoogleが保有するサービスのフィード内に表示される広告です。AIによって配信面が最適化されるため、おまかせで配信できる点が便利な広告です。

YoutubeショートやGoogleアプリのトップページ(Googleディスカバー)にも掲載できる点はかなり魅力的です。一方で配信はGoogleコンテンツ関連に限られるため配信ボリュームはそれほど多くありません。短期間で大規模なリーチを狙う場合には、ほかの種類の広告とのかけ合わせも検討したほうが良いでしょう。

⑤ショッピング広告

Googleには検索結果画面に「ショッピング」というタブが出てくることがあります。これは何かを「買いたい」と思っているユーザーに向けて、おすすめの商品を表示する枠です。ショッピング広告はこのようなショッピングタブや検索結果画面に商品を直接表示できるサービスです。

ショッピング広告は、購買意欲の高いユーザーに商品を直接提案することができるためCVR(コンバージョンレート…購入率・転換率)が非常に高い広告です。

一方で設定の際はGoogleマーチャントセンター(Google Merchant Center)に商品を登録する必要があり、自社のWebサイトや商品情報などをアップロードしておく必要があります。

また、検索キーワードを広告配信主が指定することができないため、配信はGoogleのお任せとなります。ECサイトへの集客には大変適した広告で、手間はかかりますがコストパフォーマンスもよく即効性の高い広告と言うことができます。

⑥アプリ広告

アプリ広告はモバイルアプリ専門の広告です。掲載面はGoogleの関連サイト内で、テキスト、画像、動画など様々なクリエイティブで掲載することが可能です。

アプリを宣伝したい場合はアプリ広告を活用することで、効率的にターゲットへPRできます。

AIによる自動配信となるため、配信設定の手間はかかりませんが、広告成果の詳細なデータは取得できない点がデメリットです。また、AppleStoreには配信できないため、iOSアプリにとっては少々効果が出にくい点も抑えておく必要があります。

⑦スマートアシストキャンペーン

スマートアシストキャンペーンは、Googleが自動で運用を行ってくれる広告です。広告主は最低限のアセット(見出し・説明文・URL)を設定するだけで、手軽に広告配信ができます。

メリットはAIによる機械学習で最適な広告配信が設定される点で、Google広告の中では最も簡単に広告配信が可能です。

一方で「このキーワードで表示させたい」「この地域のみに表示させたい」などの詳細なターゲティングができない点がデメリットです。広告運用の知識がない、初心者向けの広告キャンペーンです。

⑧P-MAXキャンペーン

P-MAXキャンペーンはGoogle広告のすべての配信面に広告を配信できるメニューです。

CV目標を設定すると、その目標を最大限達成するように広告が自動的に配信されます。スマートアシストキャンペーンと似てはいますが、P-MAXは画像やロゴの入稿も必要なため、スマートアシストキャンペーンより複雑で広い配信面に掲載が可能です。

CVを最大化するという、最大の目的へ向けてGoogleが自動で配信を行ってくれるという魅力的な広告手法ですが、自動配信のため詳細な成果分析はできません。

また、それまでの配信の実績データに基づいて機械学習がされるため、配信実績が豊富に蓄積されたアカウントにおすすめの広告手法です。

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Yahoo!広告との違い

Web広告の大きな媒体としてYahoo広告と比較されることがありますが、押さえておくべき最大の違いはユーザー層です。

GoogleはYoutubeなどのコンテンツを含んでいるため比較的若い世代が中心で、ディスプレイもスマートフォン(SP)やタブレットなどモバイル端末からの閲覧がメインとなります。また、自動入札機能や機械学習の精度も高く、手軽に広告を始められる点も魅力的です。
一方でYahooは40代以上のビジネスユーザーが多く、PCからの閲覧が多いという特徴があります。さらにYahooは薬事など広告への審査も比較的厳しいため、クリエイティブも制限されることがあります。広告のターゲットや目的に合わせて、GoogleメインにするかYahooメインにするかなど、媒体も検討することが必要です。

プロに任せる or 自社でやる、どっちがいい?

「Web広告というとかなり難しそうだし専門用語も多くてとっつきにくい…。プロに任せたほうがいいけれども多額のコンサル費を請求されそうで怖い…。」そんな場合は交渉の仕方を工夫してみましょう。

Googleに限らず、Web広告はターゲットを属性である程度絞ることができます。そのうえ、「クリックしたら費用発生」「コンバージョンしたら費用発生」といった感じで広告費の発生条件も広告主側である程度コントロールすることができます。つまり、いわゆる広告の”無駄打ち”が少ないのがWeb広告の非常に大きなメリットです。

ただ、知識もない状態でなんとなく設定して出稿してしまうと、それらの設定ができないまま、ムダな広告費が使われてしまうという可能性も否定できません。
おすすめはやはり、信頼できる広告のプロフェッショナルに任せるのが最善と言えるでしょう。
ただ、その際に広告の詳細な内容を隠すような業者はおすすめできません。
しっかりと、かかる広告費用や内容について説明してくれる業者を選定することが重要です。

まとめ|Google広告を活用して自社のビジネスへ集客しよう

いかがでしたでしょうか。

Google広告は、効果的なマーケティングを実施するための強力なツールです。毎日多くの人が閲覧するため、広告媒体としては最適と言うことができます。今回はGoogle広告の種類をご紹介しましたが、それぞれの広告の中でもさまざまな広告枠があり、キーワード選定や広告文の作成、バナークリエイティブなど、検討すべき点もたくさんあります。

広告戦略には予算と単価の設定も重要です。費用対効果を最大化するために、広告の入札戦略を最適化し、徹底したパフォーマンスの計測を行いましょう。

Google広告をさらに効果あるものにするためには、SNS広告との連動や、Yahoo!やFacebook、X(旧Twitter)、Instagramなど他のプラットフォームとのネットワーク連携も重要です。販売戦略やターゲット属性に応じて、課題を明確にしながら最新のトレンドに基づいた広告運用を行っていきましょう。さらに、計測と分析を行うことで、広告キャンペーンの効果を把握することができます。視聴データやクリック率、コンバージョン率などを徹底的に分析し、次回のキャンペーンに反映させることで、より効果的な広告運用が可能となります。

いろいろと難しい点もあるかと思いますが、Google広告についてはある程度の知識と経験値を持って検討することが必要です。もしご不明な点があれば、データ分析の経験が豊富な弊社にご相談ください。Google広告のスペシャリストがアドバイスさせていただきます。

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この記事を書いた人

清水 雅之(しみず まさゆき)

株式会社WCA マーケティングソリューショングループ マネージャー | 小規模なネットショップの責任者として店舗運営を行いながら、より多くの企業のマーケティングに携わりたいと考え2015年1月にWCAに入社。広告運用者として複数クライアントの目標達成・課題解決に注力。現在は広告運用を行いつつも、マネージャーとしてより強いチーム作りの為日々奮闘中。

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