PDCAサイクルとは?業務の成功をスピードアップさせるコツ
初心者向け
ECサイトや何かの商売などで、よい運営をするためにおこなうマーケティング。そのなかで、PDCAサイクルという言葉は事業の成功に欠かせないものでとても重要です。
しかし、
「PDCAサイクルってなに?」
「どんなメリットやデメリットがある?」
「自分でもPDCAサイクルは回せるかな?」
という人が多数!有効活用すれば目標達成までスピードアップできるのに、悩んでいるのはとてももったいないです。
そこで、本記事ではPDCAサイクルがマスターできるような基礎知識・メリット・デメリットをご紹介。さらにECサイト運営にも役立ち、実際に使われている成功のコツも公開しています。
あなたのECサイト運営やマーケティング施策に役立つので、ぜひ参考にしてください。
目次
PDCAサイクルで目標達成までスピードアップ!
PDCAは4つの業務を繰り返す改善方法
特徴やコツを紹介する前に、概要をまずは確認していきましょう。
PDCAサイクルとは、いわゆるフレームワークと呼ばれる技法のこと。各種業務を表した英語の頭文字を取ったものであり、継続して繰り返すことで改善を図ります。
つまり、P→D→C→AのAが終わったら再度PからAまで実行。納得いくまで、何周もぐるぐると回していきます。
マーケティングを始め、多種多様な業務で利用できとても汎用性の高い技法です。ぜひ使いこなせるようになりましょう。
簡単に言うと「業務改善のためのフレームワーク」
PDCAサイクルは、簡単に言うと「業務改善のためのフレームワーク」。やることの流れをステップに分けて型にはめることで、迷うことが減り着実に改善できます。
日々、多忙な業務に追われるECサイト運営。そのなかで、目標を見失ったり改善に時間が取れなかったりすることが多いのではないでしょうか。
PDCAサイクルは、そんなときに役立つ現代の必須知識!汎用性が高いため、ECサイトなどのマーケティング活動はもちろん多種多様な業務改善に利用できます。
4つの意味と業務内容
PDCAの意味は以下のとおりです。それぞれの具体的な業務内容を確認しましょう。
- Plan|計画
- Do|実行
- Check|確認・評価
- Action|改善
PDCAサイクルは順番が大切。したがってP→D→C→Aの順番で解説します。
Plan|計画
Pは「Plan(計画)」のこと。目的や目標を設定して、達成のための施策を計画します。
目的や目標は人それぞれですが、例えばこちら。
- 売上を昨年比で〇〇倍にする
- 購入率を〇〇%上げる
施策は必ず目的や目標を意識して決め、いま何が足りないのか、達成には何が必要なのかを考えましょう。より良い施策が生まれます。
ここで決めた目的や目標は、PDCAすべての基準となるとても重要な指標です。また、PDCAサイクルを進めるうちに、なぜこれを計画したのかがわからなくなることが多いです。
目的や目標を定めた理由もきちんと考えながら、慎重に決めましょう。
Do|実行
Dは「Do(実行)」のこと。Planで決めた施策を実行していきます。目的や目標達成のためにどんどん手を動かしましょう。振り返りや反省は次のステップでおこなうので、ここでは計画通りに施策を進めてください。
重要なのは、実行したときのデータを記録しておくこと。例えば、どれくらいの規模で何をしたか、どの指標がどれくらい変動したかなどが挙げられます。
Check|確認・評価
Cは「Check(確認・評価)」のこと。Doで実行した施策の結果を評価します。記録したデータが目的や目標にどれだけ影響を与えたのかを確認しましょう。
評価や分析は感情的になったり思い込んだりせず、具体的な数値や根拠をもとにロジカルに。気になった点や上手くいかなかった点を覚えておきましょう。
Action|改善
サイクルの最後のAは「Action(改善)」のこと。Checkで出た内容を「改善点」として挙げていきます。Planで定めた目的や目標を意識しながら、どんな改善をすれば達成につながるかを決めましょう。
「改善」は悪い部分を修正するだけのように思われがちですが、良かった点を継続することも大切です。Checkで目的や目標の達成に貢献したことは、そのまま続けながら伸ばしていくとよいでしょう。
PDCAサイクルのメリット
概要がわかったところで、PDCAサイクルのメリットを見ていきます。多くの人がPDCAサイクルを取り入れ、成功している理由です。
- ムダな時間や労力が避けられる
- 次にやることがはっきり分かる
- 的確な施策が採用されやすくなる
詳しく見ながら、あなたに必要かどうかを確かめていきましょう。
ムダな時間や労力が避けられる
PDCAサイクルによって、業務のムダな時間や労力が避けられます。P→D→C→Aという流れが決められているため、次のステップに迷うことなくまっすぐに成功へと進めます。
いつの間にか目的から外れていたり、不要な業務をやっていたりした経験はありませんか?フレームワークであるPDCAに沿うことで、本当に必要な業務に集中できるというメリットが感じられるはずです。
次にやることがはっきり分かる
PDCAサイクルでは、あなたのやることが決められています。次の業務も、何をすればいいのか迷ったり悩んだりしません。業務間の余分な時間がなくなり、有効に使えます。
今まで、何かの施策をしたあとに放ったらかしにしたことはありませんか。結果が出ても、評価や分析がなければせっかくの施策がムダになってしまいます。
PDCAサイクルを取り入れて、着実にゴールを目指しましょう。
的確な施策が採用されやすくなる
各ステップを順番通りに進めると、目的や目標に対するはっきりとした施策がわかります。効果的な戦略が増えるので、目標達成までスピードアップ!
やみくもに何となく業務をおこなうと、目的を見失って思いつきで改善したりその場限りの対策で終わったり、成功までの道のりが遠回りになるので、そんなときにはPDCAサイクルで業務を回すとよいです。
PDCAサイクルのデメリット
PDCAにはデメリットも存在します。いくら良いフレームワークであっても完璧ではありません。
- 大当たりのような改善はほとんどない
- 分析する知識がある程度必要
- 目的に変わるおそれがある
ただ、デメリットといっても大切なのはあなたに合うかどうか。ほぼ不要なものだったり、もともと無関係なことだったりするのでそれぞれの内容を確認してみてくださいね。
大当たりのような改善はほとんどない
PDCAサイクルは、着実に成果を積み上げていくことに重きを置いており、抽選の1等賞や宝くじの大当たりのような改善はほとんど期待できません。例えば、1周目のPDCAサイクルだけで何十倍もの成果が出るのは難しいでしょう。
そもそも、施策は検証しながら1つずつ試していくので賭け事のような考え方は不適合。もし、あなたがリスクを取ってでも一気に成功させたいと考えるなら別の手法がよいかもしれません。
分析する知識がある程度必要
PDCAサイクルの中で、特にCheckのステップでは分析の知識が必要です。ECサイトでいえば、クリック数・ページの閲覧時間・商品購入率などを改善のためのデータとして見られるかどうか。
知識がなくてもPDCAサイクルは回せますが、やはり身につけたほうが効率的に進められるでしょう。知識やスキルの習得は独学でもよいですが、難しい場合は専門家に分析を依頼してもOKです。ECサイトの分析であれば、弊社「株式会社WCA」がお手伝いできますので、お気軽にお問い合わせください。
目的に変わるおそれがある
よくある失敗で、PDCAサイクルを回すことが業務のゴールになってしまうパターン。Planの段階では目的に目線が向いていますが、DoやCheckのステップでは目的を忘れて施策を終えるだけで満足してしまうことです。
PDCAサイクルは、常に目的意識を持つことが大切。施策の実行・分析・改善案を考えるときも、いつも定めた目的を頭に置いておきましょう。
PDCAサイクルを成功させる3つのコツ
PDCAサイクルを成功させるためのコツを3つ紹介します。どれも実践的なものばかりです。
- 何周もぐるぐる回す
- きちんと順序を守る
- データは数字で確認する
特に初心者の方におすすめなので、積極的に試してもらえればと思います。
何周もぐるぐる回す
まず最初のポイントは、PDCAサイクルを1周だけで終わらせないこと。1つの施策を1度だけ実行しても、目的達成にはほとんど届きません。基本的に、何度も回す意識を持ちましょう。
PDCAサイクルは、ビジネスをするなかで常にずっと回し続けるもの。サイクルの最後にActionがあるのは、質の向上につなげるためでもあります。
きちんと順序を守る
よくある失敗で、P→D→C→Aの順序を守らないパターン。例えば、Doの実行中に改善案を思いつき、Checkを飛ばしてActionを考えてしまうことです。
これでは、施策の正確な評価ができないため全体的な効果が減少するおそれがあります。逆にいうと、PDCAサイクルは順序どおりに進めれば大きな効果に。面倒に感じたとしても、必ず順序を守りましょう。
データは数字で確認する
PDCAサイクルは、回数や数値といった数字でデータを確認しましょう。
- なんとなくよいと思った
- 悪そうに感じる
というような数値に基づかない考えはNGです。
PDCAサイクルは、何事もはっきりとさせることで効果を正しく測定します。今まで大まかに物事を判断していたなら、今後は具体的な数字のデータを見てみましょう。
PDCAサイクルの最近の意見
実は「PDCAは古いのではないか?」という意見が最近出てきました。その理由と実際どうなのかについて触れていきます。
結論からいうと「PDCAは古くない」です。今でも十分に活用できるフレームワークです。ただし、別のフレームワークが適切な場合もあります。
PDCAサイクルが古いと言われる理由
PDCAサイクルが古いと言われる理由は、主に以下の3つです。
- Planにかける時間が長い
- 革新的なアイデアが出にくい
- 各ステップを面倒に感じる人がいる
PDCAサイクルは「時間をかけて確実に改善する」フレームワーク。目まぐるしく市場が変化したり、短期間で急速な改善が必要だったりする場合はほかのフレームワークがよいこともあります。
目的に合わせて適切なフレームワークを選ぼう!
フレームワークを利用するシーンはさまざま。PDCAサイクルに限らず、あなたに合わせて適切なものを選びましょう。
例えばこちら。
「大切な費用だから、失敗せず着実に進めたい」
「市場変化が激しく、リスクが高くても早く進めたい」
どちらにしても、1度はPDCAサイクルを回すのがおすすめ。やはり多くの企業や個人に利用されるPDCAサイクルは信頼性が高いです。
合わなければ、別のフレームワークに切り替えを。また、どうしても迷ってしまい決められない場合には弊社「株式会社WCA」までお問い合わせください。
PDCAサイクルに悩んだら「株式会社WCA」へ
PDCAサイクルがなかなか理解できず、どうやって回せばよいかわからない人もいるかもしれません。そんなときは、弊社「株式会社WCA」がご相談にのります!
目的・目標の設定やデータ分析は、手間に感じたり難しいと諦めそうになったりすることも多いでしょう。しかし、PDCAサイクルは成功への近道。プロの意見を聞くことも、よい解決策です。
ECサイトやWeb関係を力強くサポート
弊社は、ECサイト運営の支援やWeb関係全般のサポートなどをしています。Webビジネスに携わるあなたにも、力強いサポートが可能!
何から始めるべきかわからない、まずは誰かに相談したいという方はぜひお問い合わせいただき、課題をお聞かせください。親身なアドバイスを心がけています。
また、相談だけではなく資料請求も無料でできますので、ご検討の材料にしてみてください。
PDCAサイクルは成功への近道!
ECサイトなどのマーケティングやビジネスにおいて、PDCAサイクルは成功への近道。以下のようなメリットがあなたの目標達成を加速させるでしょう。
- ムダな時間や労力が避けられる
- 次にやることがはっきり分かる
- 的確な施策が採用されやすくなる
確かに最初は難しく感じるかもしれませんが、1度サイクルを回してみるとハードルが低いことがわかると思います。今までよりもむしろ、無駄な業務が省けたり思考がクリアになったりするので何事もスムーズに進むはず!
ぜひ1度PDCAサイクルを試してみてくださいね。