ECサイトの運営に向いている人とは?特徴と役立つスキル3選

ECサイト集客

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ECサイト業界はこの数年で爆発的に拡大中!10年前には懐疑的なところが多かったネットショッピングですが、今では日常的に利用され、あって当たり前のものとなりました。

それと共に企業のEC化も少しずつ進んではいるものの、日本企業ではいまだに発展途上です。

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※出典元:令和3年度 電子商取引に関する市場調査 |経済産業省(2022年11月時点)

経済産業省の調査では、2021年のBtoBのEC化率は35.6%。BtoCのEC化率にいたってはさらに低く8.78%と全体の1割以下です。

そのため、多くの企業でECに関するスキルや経験がある人材の需要も急増中!転職や就職はもちろん、副業としてスタートしフリーランスとして独立している人も少なくありません。

ただ、

ECサイトの運営がうまくいかない

自分は本当に向いているかな?

そもそもどんなスキルが必要?

と悩む人が多いのも事実。そこで、ここではECサイトの運営に向いている人の特徴をご紹介。運営の仕事内容や必要なスキルもしっかり解説します。

右肩上がりのEC業界。ぜひこの機会に運営について考えてみましょう!

ECサイトの運営担当者に知ってほしいこと

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運営の仕事内容は商品売買のすべて

ネットショッピングを利用したことがある人でも、ECという言葉はあまり身近ではないかもしれませんね。

運営方法や仕事内容となると「さっぱりわからない」「何も知らない」という人がほとんどでしょう。

ECサイトの運営は、ひと言でいうと商品売買のすべて。仕事の内容は、例えば以下のようなものがあります。

  • 商品企画
  • 商品仕入れ・製造
  • ECサイト制作
  • マーケティング
  • コンサルティング
  • 注文内容の確認
  • 経理事務
  • 在庫の確認
  • 商品の検品・梱包
  • 商品の配送
  • 配送のメール送信
  • カスタマーサポート

何を売るか、どう売るか、金銭のやり取り、事務手続き、アフターフォローまですべて含めてECサイトの運営です。

個人でECサイトを運営する場合は、負担が大きいので一部業務を委託することも。しかし、外部に任せる業務が多いと運営方針の相違や委託のコストなどが発生。大きな赤字になるおそれがあるので、ひと通り自分でこなすのが望ましいでしょう。

企業に就職する場合は、チームで分担して運営するところが多いのですべての仕事を完璧にこなす必要はありません。しかし、業務の大まかな内容を知っていなければ目標の共有など意思の疎通が難しいのが事実です。

向いている人でも独学では難しい

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ECに関するスキルや知識がある人材の需要は、大きく拡大中。関連のテキスト・スクール・Webサイトも増えています。運営を勉強するだけなら、簡単に始められるでしょう。

しかし、仕事内容はバリエーション豊富なので、未経験の人や何の知識もない人が独学で勉強するのは困難。そのうえ、ECサイト業界は変化が大きくアップデートが頻繁に必要なので、学んだことがムダになるおそれがあります。

本格的に運営について勉強するなら、実際に経験するのがもっとも効率的。今、運営中のECサイトを有効活用し、PDCAサイクルを回して成果につながるような学習をしてみましょう!

ECサイトの運営が向いている人と向いていない人

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ECサイトの運営に向いている人の特徴は、例えば以下のとおり。ただし、絶対に必要なものではありません。

  • 継続的に学習できる
  • 1人でコツコツ作業できる
  • コミュニケーション能力が高い

反対に、ECサイトの運営に向いていない人の特徴は例えば以下のとおり。

  • パソコンでの作業に苦手意識がある
  • 対面でのコミュニケーションを好む
  • 細かい作業や単調な作業が苦手

こちらも、当てはまったからといってECサイトが運営できないわけではありません。

それぞれ詳しく紹介するので、確認してみてください。

向いている人の特徴

ECサイトの運営に向いている人にはいくつかの特徴がありますが、当てはまるから「天職に違いない」ということではありません。

1番重要なのは、ECサイトの運営を「楽しい」「面白い」と感じられるかどうか。

実際にECサイトを運営してみると、すぐに結果は出てこなかったはず。リターンが期待どおりじゃなくても、苦痛を感じない人や試行錯誤を続けられる人が向いている人といえるでしょう。

継続的に学習できる

EC業界はここ数年で大きく進歩した発展途上の業界。変化が大きく、インターネット技術の発達も大きな影響を受けています。

数年前の常識が今は逆効果だったり、数ヶ月前・数週間前の常識が通用しないことも珍しくはありません。

よって、ひと通りの業務を覚えたあともインターネット技術やトレンドなどのさまざまなことの学習が継続して必要に。好奇心が旺盛で、EC関連の学習を苦痛に感じない人はECサイトの運営に向いているといえるでしょう。

1人でコツコツ作業できる

ECサイトの運営と一言でいっても、その仕事内容は多岐にわたります。これらの業務は、専門の部署や業者に委託することも可能。しかし、委託するとなれば当然コストがかかります。

個人で運営をするなら、1人でパソコンに向かい、コツコツと根気良く作業して試行錯誤しなければなりせん。こういった日々を苦痛に感じない人はECサイトの運営に向いているでしょう。

コミュニケーション能力が高い

ECサイト運営の業務内容の多くは、1人での作業が多め。だからといって、他者とのコミュニケーションが不要なわけではありません。

フリーランスとして、個人でECサイトを運営する場合はクレーム対応などのカスタマーサポートも自分自身。

複数人が関わるチームでECサイトを運営する場合は、就職するならチームメンバーと、業務委託を請け負うならクライアントと。目標や方向性も正しく共有できなければ、事業の成功は困難です。

向いていない人の特徴

ECサイトの運営に向いていない人の特徴は、あくまでも一部。当てはまっていても不向きだと断言はできません。

ただし、ECサイトの運営が辛い・退屈・面倒だと感じて大きなストレスを抱えてしまうおそれがあります。

どんな仕事にもストレスは付き物ですが、下記の特徴がある人はその傾向が強いということを覚えておきましょう。

▼今、すでに向いていないのかもしれないと悩んでいる人はこちらの記事を!

ECサイト運営が辛いあなたへ。原因とその対処法について徹底解説

パソコンでの作業に苦手意識がある

そもそもパソコンでの作業全般に苦手意識があり、苦痛に感じる人はECサイトの運営には向いていないでしょう。

パソコンに触れる機会が少なかったミドル・シニア世代の人。パソコンの必要性を感じないまま社会人になった若い世代の人。

最近では、子どもの頃から高機能なスマートフォンが身近にあり、パソコンの必要性を感じないまま社会人になった人も多いようです。

パソコンの基本的な操作がわからず、苦手意識が強い人はより苦痛に感じるおそれも。基本操作の習得など、まわりから一歩遅れた段階でのスタートになるためです。

長時間のパソコン作業が苦痛ではないか、冷静に考えてみましょう。

対面でのコミュニケーションを好む

ECサイトの運営は、基本的にパソコンと向き合う時間が長め。商品の売買もインターネット上で完結するので、対面でのコミュニケーションを好む人には向いていないといえるでしょう。

ECサイト運営のやりがいといえるのは、売上アップ・目標達成・サイトの完成など自身の中で完結するものが多いです。

お客様とのコミュニケーションや感謝の言葉など、実店舗での販売なら得られる対人的なやりがいは少ないかもしれません。

他者とのつながりが少ないことに苦痛を感じる人は決して少なくありません。自身の価値観を1度振り返ってみましょう。

細かい作業や単調な作業が苦手

ECサイト運営の主な業務は、とても根気のいる作業です。

例えば、

  • ECサイトの作成
  • ECサイトの分析
  • 梱包・発送業務
  • システム管理
  • 事務管理

など。同じ作業、似たような作業を何百回とくり返す可能性もあります。

また、マーケティングやコンサルティング業務は終わりのない業務でもあります。1度目標を達成しても、新たな目標を考え達成しなければなりません。明確な正解のないまま仮説を立て試行錯誤をくり返すこともあり、強い忍耐が必要です。

こういった細かい作業や単調な作業が苦手な人はECサイトの運営は向いていないおそれがあります。

ECサイトの運営に役立つスキル3選

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ECサイトは、性格が向いていても実際に運営する能力がないと理想の成果があまり期待できません。

何から手を付けていいのかわからない

売上が伸びない

と悩んでいる人も多いのではないでしょうか。

そういった人におすすめなのが以下の3つの習得!ECサイトの運営に欠かせないスキルです。

  • SEO対策
  • アクセス解析とデータ分析
  • サイトデザインなどのクリエイティブ

これらの学習や作業が楽しい・面白いと感じる人はECサイト運営に向いているでしょう。それぞれ詳しく解説するので、確認してみてください。まずは1番興味がわいたものを調べるのがおすすめです!

SEO対策

SEOは、Search Engine Optimization(検索エンジン最適化)の略で、Googleなど検索エンジンの検索結果のページ上位にサイトを表示するための工夫です。

欲しい商品や気になる商品をGoogle・Yahoo!で検索したときに、多くのユーザーは検索結果の上から確認します。複数のサイトを比較したいユーザーも、上から順番に確認することが多いでしょう。

そのため、サイトが検索結果の上位に表示されなければどれだけ良い商品や良いサイトを用意してもユーザーの目に留まらないのです。

多くのユーザーの目に留まるため、売上をアップさせるためには、SEO対策が必須です。

▼SEO対策など、集客やマーケティングに関心のある人はこちらの記事もおすすめです!

【EC運用者向け】SEOを活用したECサイト集客・マーケティング戦略 | EC総合支援のWCA

アクセス解析とデータ分析

ECサイトを運営するにあたり、アクセス解析やデータ分析も欠かせないスキルです。

基本的にECサイトは、作成してすぐに結果は出てきません。では、どうすれば売上がアップするのか?それを明確にするためにデータを分析します。

具体的には、

  • アクセス経路
  • アクセス数
  • 購入単価
  • CVR
  • CPA

など。ユーザーがサイト内でどのように行動したのか、なぜ購入につながらなかったのかなどをデータから細かく確認して考えます。

データ分析は、専用のツールを利用したり解析できる項目が膨大だったりするため、全く知識のない状態で学習を始めるには少しハードルが高め。しかし、このスキルを磨くことが売上アップにつながるので絶対に必要なスキルでもあります。

▼アクセス解析、データ分析に関心がある人はこちらの記事もどうぞ!初心者でもわかるように詳しく解説しています。

ECサイトの分析方法とは?見るべき指標・項目や必須ツールを紹介

サイトデザインなどのクリエイティブ

サイトデザインなどのクリエイティブスキルも重要。

ECサイトは、ユーザーの使いやすさや見やすさを重視してデザインを考える必要があります。見た目が良いだけで、使いにくいサイトでは売上アップにつながりにくいからです。

商品は探しやすいか、パソコンとスマートフォンどちらでも綺麗に表示されるか、などさまざまなことを考慮しなければなりません。

また、サイト全体のデザインだけではなく、

  • 表示する商品の写真や動画
  • シンプルな決済ページ
  • 広告のバナー

なども、魅力的で印象に残るデザインにしなければなりません。

ユーザーが1番初めに見るのは細かい商品の情報ではなく、ECサイトのフロントページです。そのためユーザーの印象はサイトのデザインによって大きく左右されるため、重要なスキルです。

▼ECサイトのデザインに関心がある人は、ぜひこちらの記事も確認してみてください!

売れるecサイトのデザインとは?おしゃれと使いやすさの両立がポイント

ECサイトを楽しく運営しよう!

ECサイトの運営に向いているのは以下のような人。

  • 継続的に学習できる
  • 1人でコツコツ作業できる
  • コミュニケーション能力が高い

ECサイトの運営に向いていないのは以下のような人。

  • パソコンでの作業に苦手意識がある
  • 対面でのコミュニケーションを好む
  • 細かい作業や単調な作業が苦手

しかし、これらはあくまで特徴の一例でしかありません。

1番重要なのは、ECサイトの運営が楽しい・面白いと感じるかどうかです!

ECサイトの運営にはさまざまな仕事があり、そのすべてを楽しむのは難しいでしょう。しかし、その内のいくつかだけでも面白いと感じる人は十分ECサイトの運営に向いている人といえます。

ECサイトでお困りなら、
WCAにご相談を。

「売れる」サイト制作から運営代⾏・集客施策、恒常的なコンサルティングまで、クライアントに寄り添いながら課題を解決していくのがWCAのトータル⽀援です。ECサイトでお困りのことがあれば、お気軽にご相談ください。

この記事を書いた人

青嶋 剛史(あおしま たけし)

株式会社WCA ゼネラルマネージャー | 大学卒業後、現P&Gジャパンに入社し、営業やトレードマーケティングに従事。その後アマゾンジャパンやアリババジャパンの事業責任者を歴任、CEOとして中国企業の日本法人立ち上げも経験。ECのみではなくマーケティングや販売戦略など幅広い領域でのコンサルティングサービスに対応。

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