ECサイトを改善できる8つのポイントとは?困ったときの対処法も

ECサイト制作

ecサイト 改善

ECサイトには改善がつきもの。運営する中でも、特に重要な工程だといえるでしょう。

しかし、具体的な施策はなかなか思い浮かばない人が多数。ECサイトには、ファーストビュー・商品かごなどの改善項目が無数にあるため、どれから手を付ければよいか迷いがちです。的はずれに手を加えると、売上ダウンにもなりかねません。

そこでここでは、

不調から脱却したい

順調だがもっと売上を伸ばしたい

改善したいが何からするべきかわからない

というあなたへ、ECサイトの改善施策を8つご紹介。ECサイト運営の現場で実際に使われる内容です。どれも実績があり、あなたのECサイト改善にもきっと役立つはず。

手順のほか、手詰まりのときに使える対処法も伝えるので、あなたのECサイトの状況に合わせて改善を進めてみてください。

どんなECサイトにも改善点がある!

ECサイトはさらなる向上が可能

どんなECサイトにも改善点は存在し、その箇所は1つではなく無数。たとえ順調に売り上げていても、さらなる向上が可能です。細かなデザインを始め、ページの追加やコンテンツの作成などすべてがユーザー行動に関わるでしょう。

1度改善を完了させても、競合のECサイトが新たに現れたり大きく改善したり。あなたのECサイトも放ったらかしにはできません。改善点は必ずあるので、常に手を加える必要があります。

改善が必要な理由

ECサイトをより良くするという意味の「改善」は、「市場拡大に伴って競合が増加しているため」必要。取り扱う商材にもよりますが、競合のECサイトでは商品紹介の手法を改善したりシステムを入れ替えたりして集客を図っています。

ユーザーは基本的に複数のECサイトを見比べてから購入へ。あなたのECサイトがうまく改善できれば、増え続ける競合に対抗できます。

改善はPDCAを回すのが基本

ECサイト改善の全体的な考え方は「PDCA」が基本。以下の頭文字からきており、各項目をぐるぐると回しながら改善を図っていきます。

  • Plan(計画)
  • Do(実行)
  • Check(確認)
  • Action(改善)

例えば、次のような例があります。

Plan(計画)1年間で〇〇万円以上売り上げたいため、デザインを変更する
Do(実行)ユーザーに行動意欲を生ませるようにポップなデザインへ変更する
Check(確認)デザイン変更後、購入率は増えたがPlanで
立てた目標金額には届かなかった
Action(改善)目標達成のため、別の箇所の改善策を考える

PDCAは、1度ではなく常に回し続けることが大切。ECサイトの理想的な将来像や、運営担当者がやるべきことが明確になるため効率よく改善が進められます。

ECサイト改善の4ステップ

では、ECサイト改善の具体的な手順を見ていきましょう。

  1. 目標を数値で定める
  2. あなたのECサイトにおける課題を発見する
  3. 改善策の仮説を立てて実行する
  4. 改善策の結果を分析する

始め方がわからない人や、案を考えても実行まで移せない人はぜひ参考にしてください。

目標を数値で定める

まずは、ECサイトの目標を数値で定めます。「売上を伸ばす」という大まかなものではなく、「昨対比で売上を10%アップする」のように数値を明確にして目標を決めてください。

ざっくりした内容だと、のちの改善策決定や分析の工程において不具合が発生します。正しい選択や測定ができず、効果的な改善ができません。次の課題も見つかりにくくなります。

あなたのECサイトにおける課題を発見する

次に、あなたのECサイトにおける課題を見つけましょう。先ほど定めた目標を達成するための改善項目を洗い出します。

ここでは、1つずつ分解することが大切。例えば、現状では目標に対して売上金額が足りないときは、売上につながる数値を細かく確認していきます。

  • 購入率
  • 直帰率
  • サイト全体のアクセス数
  • 買い物かごに商品を入れる人の割合 など

おそらく、どれかの数値が悪いはず。それぞれを紐解いていくと、原因などの「解決すべき課題」が見えてきます。

ECサイトの数値は「Google アナリティクス」を利用するのが一般的です。

Google アナリティクスをよく知らない方はこちらをどうぞ。

【入門講座】Googleアナリティクスの使い方・レポートの見方は?ポイントを押さえて実践活用

改善策の仮説を立てて実行する

課題を見つけたら、改善策の仮説を立てて実行しましょう。「もしかしたら〇〇をすれば改善できるかな」と考えるとよいです。

改善策はECサイトごとに違い、十人十色です。あなたにぴったりな策を考えついたら、実行してみてください。

アイデアが思い浮かばない場合は、本記事で後述する「8つのECサイト改善施策」を参考にしましょう!

改善策の結果を分析する

改善策を実行したら、その結果を分析しましょう。うまく改善できたかどうかの確認です。

もしかすると、改善前より売上やアクセス数が悪化しているかもしれません。その場合でも、諦めずに原因は何だったかを見つけ出します。

すると、新たな課題や改善策が出てくるはず。あらためてPDCAを回して改善を重ねましょう!

ECサイト改善のチェックポイント8

改善手順の中で重要なポイントを8つ紹介します。

  1. ECサイトの速度はどうか
  2. 信頼できるECサイトか
  3. アクセスから購入までのユーザビリティはスムーズか
  4. ECサイト内で商品を見つけやすいか
  5. 不要な質問事項はないか
  6. アクセス数は足りているか
  7. ECサイトのテーマは統一できているか
  8. 商品提案ができているか

弊社「株式会社WCA」はECサイト総合支援に携わりますが、上記はどれも大切なポイントばかり。1つずつ確認していきましょう!

ECサイトの速度はどうか

運営するECサイトの読み込み速度をチェック。アクセス時にページが表示されるスピードは、ユーザーからの見やすさや使いやすさに大きく関わります。

あなたも、ページの読み込み速度が遅くて途中でやめたり別のページに移ったりした経験はありませんか?速度が遅いと、集客数や売上の向上が期待できません。

検索エンジンからの評価を悪化する原因にもなるため、ECサイトそのものが検索結果の順位低下をまねくおそれがあります。

確認方法として「ページスピードインサイト」があります。

利用は無料のうえ、操作もECサイトのURLを入力するだけと簡単なので、一度チェックしてみましょう。

【公式】ページスピードインサイト

信頼できるECサイトか

ユーザー目線で、あなたのECサイトが信用できるかをチェック。こちらも購入に関わるポイントです。胡散臭い、疑わしいECサイトから商品購入をする人はほとんどいませんよね。

信用できないECサイトは、例えば以下のようなものがあります。

  • ECサイトURLがSSL化されていない(「http」は古いです)
  • 商品にクチコミやレビューの掲載がない
  • ECサイト運営会社の記載がない     など

もし不十分なときは、すぐに取り入れやすい「運営者の記載」や「クチコミ・レビューの充実」から始めてみましょう。

アクセスから購入までのユーザビリティはスムーズか

ECサイトへアクセスし、商品購入までの経路がスムーズかどうかをチェック。ユーザビリティ(使いやすさ、わかりやすさ)が悪いと、ユーザーはストレスを感じ購入まで至らないおそれがあります。

例えば以下のとおり。

  • 商品が選びにくい
  • 商品が見つかりにくい
  • 購入するまでのページ数が多い
  • 次のステップへ移るボタンがわかりにくい など

良い例は、このようなものです。

  • 入力する項目がわかりやすい
  • 注文方法がページ上で見られる
  • 次に進むボタンのデザインが目立つ
  • 郵便番号から住所が自動入力される     など

あなたがユーザーになったつもりで、実際に操作して「使いやすさ」を確認してみましょう。

ECサイト内で商品を見つけやすいか

商品を探すときに、目当てのものを見つけやすいかも重要ポイント。商品掲載があるのに、見つけられず別のECサイトへ移ってしまわれると損ですよね。

並び替え機能や、サイト内の検索機能が正常に作動しているか確認しましょう。なにも機能を備えていない場合は、早急な設置をおすすめします。

不要な質問事項はないか

注文の手続きをするときに不要な質問事項がないかを精査しましょう。

例えば、必須ではないにもかかわらず電話番号が未入力だと先に進めないのはユーザーにとっては不要な質問。「面倒なのになぜ?」「悪用される?」と、不安や疑問を感じさせてしまいます。

スムーズに注文できるかは大切ですし、知りたい情報だけにできる限り絞った方がよいです。入力項目を見て「本当に必要な質問か」をあらためて確認してみてください。

アクセス数は足りているか

ECサイトの目標を達成しない場合は、Webページ全体のアクセス数を再チェックしましょう。

十分なアクセス数がない限り、売上や収入は伸びにくいのが一般的。規模によりますが、最初は1ヶ月間に3,000から10,000PV(ページビュー)のアクセスを目指すのが目標です。

ECサイトを改善して売り上げを伸ばしたいときは、どうしても購入率などに目がいきがち。アクセス数は案外見落としやすい数値です。

でも、実店舗と同様にどんなに良質なECサイトでも来客数がないと意味がありません。どれだけ集客できているかを定期的に確認しましょう。

ECサイトのテーマは統一できているか

  • 色合い
  • フォント
  • 取扱商品
  • コンセプト

など、ECサイトのテーマは統一できているかをチェックしましょう。

  • さまざまなジャンルの商品が乱立している
  • デザインが各ページでバラバラになっている

これらはユーザーの不信感につながります。

しっかりとテーマを決めて、どのページ・商品を見ても統一感があるようにECサイトを作り上げましょう。見た目がキレイに整理整頓されていると、商品が探しやすくなりユーザーに良い印象が与えられます。

商品提案ができているか

ECサイトでは、ほかの商品が提案できているかも売上につながる重要ポイント。せっかく訪れてくれたユーザーに、ただ単に1つの商品を見せるだけではもったいないです。

関連商品や、高額な上位商品の検討を促しましょう。すぐには購入してくれないかもしれませんが、ブックマークに登録してくれたりショップのリピーターになったりする効果が期待できます。

ちなみに、紹介する商品に関連した商品の場合は「クロスセル」、高額な上位モデル商品の場合は「アップセル」といいます。どちらも有効なマーケティング手法です。ECサイト改善の際に意識するとよいでしょう。

改善で困ったときの対処法

最後に、ECサイトの改善で困ったときに役立つ対処法を紹介します。

いろいろなポイントを見てきましたが、試してもうまくいかないときもあるでしょう。どうしても行き詰まることもあるはず。

そんなときに、これらの方法を知っておくとPDCAが進めやすくなります

  • 改善ポイントを絞る
  • Web広告を利用する
  • 専門家に問い合わせてみる

それでは1つずつ解説します。

改善ポイントを絞る

改善ポイントをできる限り絞りましょう。

ECサイト運営で行き詰まる原因として多いのが、複数の項目を同時に改善しようとすること。それでは事態が複雑になり、最後の効果測定も正しく行えません。

改善のPDCAを回すときは、項目を1つずつ選択して着実に進めていきましょう。

Web広告を利用する

短期間で成果を上げたい場合は、Web広告の利用も効果的。広告費としての費用や広告を効率よく運用する知識が必要ですが、成果までの期間が短く確実性の高い施策です。

Web広告には、以下のような種類があります。

  • アフィリエイト広告
  • リスティング広告
  • ディスプレイ広告
  • SNS広告
  • 記事広告

基本的に、Googleなどの出稿先に広告費を支払い、ECサイト内の任意のページへシフトする内容で配信します。

商品との関連度が高いユーザーが集客できたり、アクセス数の獲得を狙えたりするためECサイトの成果改善に有効です。

専門家に問い合わせてみる

どうしても行き詰まった場合は、ECサイト運営の専門家の意見を聞いてみましょう。

ECサイトは初心者でも運営できますが、豊富な経験やノウハウを持ったプロに頼るのもよい手段。現状の問題点がわかるだけでなく、あなたの見つけられなかった新しい提案がもらえるかもしれません。

弊社「株式会社WCA」でも、ECサイト運営のご相談を承っています。

もし何か相談したい事柄があれば、お気軽にお問い合わせください。

ECサイトの改善策は必ずある!

ECサイト改善のポイントや手順、対処法を紹介しました。改善で迷ったときは、本記事をぜひ参考にしてください!

どんなECサイトでも、改善できるポイントは必ず存在します。上記の手順やポイントに沿って確かめれば、あなたのECサイトにおける課題も見つかるはず。1つずつ、着実に確認していきましょう。

「何から手をつければいいかわからない」「もっと詳しい改善方法を知りたい」などの不明な点があれば、お気軽にお問い合わせください。

弊社「株式会社WCA」がお話を聞かせていただきます。

お問い合わせ

それでは、あなたのECサイトが改善できることを願っています!

ECサイトでお困りなら、
WCAにご相談を。

「売れる」サイト制作から運営代⾏・集客施策、恒常的なコンサルティングまで、クライアントに寄り添いながら課題を解決していくのがWCAのトータル⽀援です。ECサイトでお困りのことがあれば、お気軽にご相談ください。

この記事を書いた人

佐藤 章 (さとうあきら)

株式会社WCA クリエイティブディレクター | 外資系広告代理店で主なキャリアを積み、2021年WCAに入社。通常の広告コンテンツ制作はもちろん、プロセスの要所要所で概念を言語化し、コミュニケーションの文脈を開発。改善が必要の場合はそれに伴うコンテンツの提案。コアアイデアを確立させて各メディア(Webサイト、SNS、イベント、店頭ツール)に展開するクリエイティブディレクションから表現としてのコピーライティングまで手掛ける。 カンヌファイナリスト / IBAファイナリスト / Times Asia-pacific AD Awardsファイナリスト / CLIOファイナリスト / ニューヨークフェスティバルファイナリスト / Times Asia-pacific AD Awardsファイナリスト / IBAファイナリスト / ACC賞など国内外の広告賞を受賞。

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