ネットショップで売れない原因を見つけよう!改善策やオフシーズンにやること
ECサイト分析
最近、ネットショップでの商品販売がとても身近になりました。あまり詳しくないまま運営するケースも増えています。
そんな中、売れないときに「何が原因なのか」「どうすればよいか」がわからず、悩んでいる人もたくさんいます。そこで、あなたのネットショップが売れない原因と改善策を紹介します。
原因は、主に以下の3つ。
・ネットショップへの流入数が少ない ・ターゲットが曖昧 ・ネットショップの見栄えが悪い |
自分のネットショップがどの原因に当てはまるかをチェックしながら、本記事をお読みください。売り上げが伸びにくい「オフシーズン」の過ごし方についてもお届けします!
目次
ネットショップが売れない原因①流入数が少ない
実店舗と同様、ネットショップにも人が来ないことには商品は売れません。重要なのは、ネットショップへどれだけの流入数(アクセス)を増やせるか。開設したばかりのネットショップが抱える問題です。
では改善策を見ていきましょう。
アクセス数を確認してみよう
まずは、事前準備として現在の流入数をチェック!Google AnalyticsというGoogleが無料で提供するツールがあるので安心してください。
チェック項目は、例えば以下のとおり。
- 月間どれくらいのユーザーが訪れているのか
- 自然検索やSNSなど、どこからアクセスされているのか
商品・サービスを展開したい目標と照らし合わせて、もっと伸びてほしい部分をピックアップしておきましょう。
具体的な改善策
ネットショップへの流入数を増やす方法!Web関連の用語が出てきますが、初心者でも対応可能なものばかりです。ぜひ1つずつ実践してみてください。
Web広告を活用する
1つ目の改善策はWeb広告を活用すること。媒体は「Google 広告」「Yahoo!広告」「SNS広告」が一般的です。
種類は、検索結果に表示されるリスティング広告、商品写真や金額が表示されるGoogleショッピング広告などがあります。どれも広告がネットショップへリンクするため、即効性の高さが特徴です。
ネットショップにおすすめの広告をまとめました。
種類 | リスティング広告 | ディスプレイ広告 | YouTube広告 | Googleショッピング広告 | SNS広告 |
表示箇所 | 検索結果一覧 | Webサイトアプリ | YouTube | 検索結果 | タイムラインなど |
遷移先 | サイト内の 指定ページ | サイト内の 指定ページ | サイト内の 指定ページ | 商品ページ | サイト内の 指定ページ |
広告種類 | テキスト 文章 | テキスト 画像 動画 | テキスト 画像 動画 | 画像 金額 | テキスト 画像 動画 |
Web広告は費用がかかりますが、進化を続けるAIのチカラにより、集客に有効な手段となります。さらに、好きなときに多種多様の設定が変更可能!予算による使用金額の増減や、ターゲット変更も比較的自由です。最適化を図ることで、成果の成長が見込めますよ。
SEO対策を施す
次に、SEOを意識した施策を取り入れてみましょう。
SEO(Search Engine Optimization)とは、検索エンジン最適化という意味。簡単に言うと、GoogleやYahoo!で検索されたときに自分のネットショップを上位表示させる対策のことです。
特徴は、無料で始められる代わりに、流入数獲得に至るまで数ヶ月かかること。ただ、検索結果で上位表示されれば多くの流入が獲得できます。
SEO対策は数多くあります。ネットショップによって対策は変わりますが、2つ例をあげてみます。
■Webページのタイトルや見出しにキーワードを含む 「老眼鏡 安い」という検索結果で上位表示を狙うとき ✕:メガネショップ〇〇屋 ◯:老眼鏡が安いメガネショップ〇〇屋 |
■関連性のある有益なコンテンツページを作成する 同じく「老眼鏡 安い」という検索結果で上位表示を狙うとき、老眼鏡に関する記事を作成して、サイト内に投稿する。 記事のタイトル:老眼鏡が安く買えるメガネショップ3選 |
SNSで宣伝する
3つめは、FacebookやInstagram、Twitterをどんどん活用すること。SNSは今やインフラとなっています。お店や商品の宣伝をしながら、多くの人の目に触れてもらえるようにまずはフォロワー数を増やすことを意識してみてください。
SNSは、スマホ1つあれば投稿できることが大きなメリット。プロフィールや投稿にネットショップのURLを貼り、可能な限り頻繁に投稿するのがポイントです。キレイで魅力的な写真も添えれば効果的ですよ。
SNSにはそれぞれ特色があります。あなたの商品やサービスに合ったSNSから始めてみましょう。2つ例をあげます。
■LINE公式アカウントの登録者を増やして、クーポンを配布する LINE公式アカウントは様々な情報を配信可能です。 クーポンやセールの情報を配信して、集客を狙えます。 |
■Instagramに魅力的な投稿をする あなたの魅力的な商品写真をInstagramで投稿します。 投稿が増えると、あなたのInstagramアカウントページはカタログのように商品写真が並びます。 プロフィールや投稿内にネットショップへのリンクを設置することで集客します。 |
ネットショップが売れない原因②ターゲットが曖昧
ネットショップのターゲットが曖昧だと売れません。いわゆるコンセプトがずれている可能性があります。
ターゲットを考えよう
ターゲット・コンセプトが曖昧だと、どんなに良い商品を扱っても売れにくいので改善が必要!マーケティングの要素も含みます。
ターゲットを今まであまり考えていなかった人は、具体的に見直してみましょう。ネットショップを含め、マーケティングに関する改善策も同時に取り入れれば効果的です。
具体的な改善策
誰に売りたいかを決める
誰に売りたいかを決めます。
あなたが扱う商品のターゲットはどんな人でしょうか。
・どんな人が使うか ・どんな人に必要とされるか ・こんな特徴がある人が買うかな |
ここで重要なのは、具体的に考えること。年齢・職業・性別・趣味・年収・家族構成など、可能な限り具体的にターゲットをイメージします。ちなみに、マーケティングにおいてターゲットを考えることをペルソナ設定といいます。
■ペルソナ設定について ✕:40代の女性 ◯:45歳の会社役員で、結婚して子供はいるが独立しており、現在は夫と猫と暮らしている女性 かなり細かくペルソナを設定しました。 すると収入や日々の生活を具体的にイメージできて「少し高価な猫関連の商品」のターゲットになりそうと想像できます。 |
あなたのネットショップの強みを考える
あなたのネットショップの強みを考えます。例えば、品数が豊富・価格設定が安い・発送が早いなどがあります。
迷ったときは、ライバルのネットショップと見比べてみましょう。あなたのネットショップの強みが自然と見えてきますよ。
もし、強みが見つからなかった場合は新しい強みを作ってみましょう。ネットショップのキャッチコピーを考えるときに便利です。新たな商品やサービスを打ち出すチャンスになりますよ。
どの商品を売るか戦略を立てる
ターゲットや強みを考えた上で、どの商品を売るか戦略を立てます。品ぞろえにおいてもマーケティングを活かします。
戦略のイメージは、こちらの例を参考にしてみてください。
■例えば、商品Aを売るとします。 戦略としては、あえてAより高価格の商品Bを先に紹介すると良いでしょう。 訪問者に選択させることで購入されやすくなりますね。 |
このように、品ぞろえ1つにしてもマーケティング戦略になります。
ネットショップが売れない原因③見栄えが悪い
売れない原因に、ネットショップの見栄えが悪いことがあります。せっかくの良い商品でも、ユーザーの目には魅力的に映っていない状態です。
Webページを改善しよう
まずは、あなたのネットショップ・商品の良さがきちんと伝わっているかを確認しましょう。お客様になったつもりでサイトを見て、全体的に見にくくないかチェックしてください。
見栄えや見やすさが気になったら、Webページを改善する必要があります。難しいと感じるかもしれませんが、どれも簡単。売り上げに大きく関わるので、デザインにはしっかりこだわりましょう。
具体的な改善策
ネットショップの見栄えに関する改善案を3つ紹介します。
見栄えやデザインに関して、苦手な人もいるかもしれません。そんな人のために、かなり具体的な例も付けています。参考にしてください。
商品写真にこだわる
Webページの改善として、まず商品写真にこだわってください。商品写真は「顔」。ネットショップ訪問者は、商品写真を見て商品をクリックします。
以下のテクニックや、他社の写真を参考に改善してみましょう。
・自然光を利用する ・ホワイトバランスを調整する ・カラーバリエーションなどがあれば写真に載せる など |
商品が見づらくないか確認する
あなたのネットショップの商品は見にくくないですか?レイアウトも大切です。
もし、レイアウトが原因で写真が小さくなっていたら改めましょう。せっかくこだわった商品写真。細々として見にくいと意味がありません。
また、最近はスマホでの閲覧がとても増えているのでPCだけでなくスマホでの見え方も確認が必要!どこを見ればいいか迷ったら、これらを参考にしてみてください。
・商品がきちんとカテゴリ分けできているか ・サイズや並び方などレイアウトは見やすいか ・PC・スマホのどのデバイスからも見やすいか |
強みやコンセプトを考慮したデザインか確認する
あなたのショップの強みやコンセプトを考慮したデザインかを確認します。
背景やフォントなど、全体的に確認をしてください。
デザインで訪問者に与えるイメージが変わるので、大切なポイントです。
感覚的な話ですが、以下の良くない例を参考にしてみてください。
・ページが文章ばかりで写真が少ない ・明るくかわいいコンセプトなのに背景色が暗い ・和風のコンセプトじゃないのに筆書きのフォントを使っている など |
総合的に見て、違和感が無いかをチェックすると良いでしょう。
【アドバイス】ネットショップには売れない時期がある
ネットショップには売れない時期が存在します。例えば、海水浴に関する商品を扱っていたら、冬の売れ筋は伸び悩みがち。日本の経済状況やシーズン商品など、どうしても対応が難しいものがあるんです。
でも、そこで何もしないのはもったいない!こんなときだからこそ、未来に向けて動く必要があります。これまで紹介した原因以外で売れていない場合、これから紹介する方法にぜひチャレンジしてみてください。
商品を増やす
ネットショップにとって商品数の充実は大切。売れない時期にさまざまな施策を考えて商品を増やすのがおすすめです。
違う価格帯や高品質な商品を試してみてもいいでしょう。ただし、在庫を抱え過ぎるのは経営的に良くないので、注意が必要です。
サイトデザイン見直しに注力する
売れない時期はサイトデザイン見直しに注力します。次回の売れるシーズンに向けた売上アップの準備です。
ほかのネットショップを注意深く見て回り、気になる点があれば改善。あなたの納得のいくサイトで売れる時期を迎えましょう。
新たなことにチャレンジする
売れない時期は新たなことにチャレンジ!記事冒頭でご紹介したWeb広告やSEO対策を始めるのも良いかもしれません。
また、ネットショップやECサイト専門のコンサルタントに相談するのも良いでしょう。日頃は忙しくて問い合わせや打ち合わせに時間がないと思います。売れない時期を利用して、腰を据えてコンサルタントと話してみると効率的な改善策がきっと見つかるはず。
ネットショップで売れないときは原因を調べてみよう
以上、ネットショップで商品が売れない原因・改善策・アドバイスを紹介しました。
売れない原因はさまざま。まずは本記事で紹介した原因を確認して、改善策を試してみてください。あなたのネットショップをどんどん改善して、売り上げを大きくアップさせていきましょう!