楽天市場の定期購入とは?売上アップにつながる活用術2選

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楽天市場 定期購入

同じ商品を定期的にお客様へ届ける「定期購入」システム。楽天市場のショップで申し込みをすると、ユーザーとショップの両方にたくさんのメリットがあります。

リピート率が上がったり、購入してもらう手間が省けたり。楽天市場での利益率を上げ、安定した売上獲得と今後の販売についての計画が立てやすくなります。

ここでは、

どんな機能?

どうやって設定する?

どうやれば申し込んでもらえる?

とお悩み中のあなたへ、定期購入を始めるメリットとデメリットをご紹介。事前に知っておきたい注意点や上手に活用する方法もチェックしながら、あなたの楽天市場のショップをさらに成長させていきましょう!

楽天市場の定期購入で売上アップを狙おう!

楽天市場 定期購入

定期購入とは、ある一定の間隔で同じ商品を継続的にお届けするシステムのこと。キャンセルの申し出がない限り継続し、リピート率の大幅アップやほかの商品の販促促進に繋がります。

楽天市場では「オプションサービス」の1つとなっており、名称は「定期購入・頒布会サービス」といいます。

利用料は以下のとおり。

  • 月額利用料:5,000円(税別)
  • システム利用料:定期購入経由の売り上げに対して+2.0%

※参照元:サービス・料金詳細|楽天グループ株式会社(2024年2月時点)

無料ではありませんが、大手通販サイト「楽天市場」へ訪れる多くのユーザーに向けて定期購入の案内ができるため、1サイトから売り込むよりもハードルが低いとされています。

ちなみに、サブスク(サブスクリプション)や頒布会とは意味が違うので要注意。

  • サブスク→さまざまな商品をユーザーに選んでもらう
  • 頒布会(はんぷかい)→ さまざまな商品をユーザーの意図に関係なく届ける

楽天市場では「定期購入」「頒布会」が利用できます。

楽天市場の定期購入はショップもお客様もメリットが多い

楽天市場の定期購入は、ショップも申し込みをしてくれたお客様にもメリットが多いシステム。どんなものがあるのかをチェックして、あなたも定期購入への興味をさらに深めてみましょう!

ショップ側のメリット

楽天市場 定期購入

ショップ側のメリットは主に3つ。

  • リピート率が上がりやすい
  • 計画が立てやすくなる
  • 認知度が上がる

1つずつ詳しく解説します。

リピート率が上がりやすい

売上アップを目指す中で、注目したいのが「リピート率」。全体の顧客のうち、2回目以上の購入をしてくれた人の割合のことを意味します。

定期購入で繰り返し商品を使ってもらえば、競合のショップに顧客を奪われにくくなり売上アップが期待大。特に、同じ商品をさまざまな価格や付加サービスで提供している楽天市場では、リピーターの獲得が難しいといわれています。

計画が立てやすくなる

リピート率が上がると、売り上げが安定するため販売件数が予測しやすくなります。売上計画も定まりやすくなり、次の施策に向けての計画も立てやすくなります。

「今後どれくらい購入してくれるのだろうか」という不安が和らぎ、「売り上げがこれくらい見込めるから次はこれをしよう」という計画ができると考えると分かりやすいかもしれませんね。

認知度が上がる

複数回、商品を利用してくれたお客様。同じ商品をさまざまなショップが販売している中、信頼できるショップとしてあなたのファンになってくれます。

ショップのページを訪れ、もしかすると通常購入の商品も利用してくれるかもしれません。メルマガやLINE(R-SNS)を通して、売り上げを伸ばすことも期待できます。

関連記事:楽天市場とLINE公式アカウントの連携で売上アップを狙う!3つの活用術

お客様側のメリット

楽天市場 定期購入

お客様側のメリットは主に5つ。楽天市場ならではの魅力が多いため、定期購入のアピールポイントにつながります。

  • 1度の購入で済む
  • 買い忘れが防げる
  • 購入する労力が削減できる
  • 契約内容の確認や変更がラク
  • 楽天ポイントが知らないうちに貯まっていく

1つずつ詳しく解説します。

1度の購入で済む

定期購入なら、1度の申し込みでOK。顧客情報の入力や商品選択の手間が省けるので、買い物がラクになります。

通常の流れと比べてみましょう。

【通常】

商品選択>詳細をチェックする>かごに追加>購入手続き>数量・カラーを選択>決済方法を選択>配送方法を選択>注文確定

【定期購入】

商品選択>詳細をチェックする>定期購入ボタンをクリック>決済方法の選択>お届けサイクル・日時の選択>申し込み確定

通常は、上記の流れを商品1つずつに実施していきますが、定期購入は最初だけ実施すれば2個目以降は休止や解約をしない限りほったらかしでOKです。

買い忘れが防げる

自動的に送られてくる定期購入システムは、買い忘れが防げるのも大きな魅力。

  • 定期的に使うもの
  • 買い忘れたくないもの

などが常に自宅にあるため安心できます。

楽天市場では、ライフスタイルに合わせてサイクルを設定したりスキップ(今回は休止)したりが可能。自由に利用できるからこそ、満足度が上がりやすいです。

購入する労力が削減できる

そもそも、通販を利用すると「購入する労力が減らせる」というメリットがありますよね。

例えばこちら。

  • 重たいものを運ぶ
  • お店まで足を運ぶ
  • 現金やキャッシュレス決済で購入する

買いに行くまでが大変な子育て中のご両親やご高齢の方にとっても、通販はとても便利。さらに、購入が1回で済む定期購入を申し込めばさらに労力が削減できます。

契約内容の確認や変更がラク

商品の購入履歴や申し込みの詳細は「my Rakuten」から確認できます。定期購入品だけじゃなく、通常購入品と一緒に一括管理できる便利なページです。

定期購入に関する確認・住所や決済方法などの変更・お届けの休止や解約なども、my Rakutenにアクセスするだけで簡単に手続き完了。通常の定期購入品は、ショップに問い合わせたりHPにアクセスしたりするのが面倒ですが、楽天市場ではラクになります。

楽天ポイントが知らないうちに貯まっていく

1回分ごとに楽天ポイントがつく定期購入は、自動的に貯まっていく嬉しいシステム。ショップにて注文確定処理が行われた日の翌日に獲得予定ポイント、注文確定日の20日後に確定ポイントとなります。

貯まった楽天ポイントは、定期購入の支払いにあてたり通常のショッピングに利用したり。楽天モバイルなどの楽天サービスや、ポイント運用などさまざまなところで利用できます。

定期購入のデメリットは在庫管理と新規顧客獲得の難しさ

ショップにもお客様にもメリットが多い楽天市場の定期購入。一方で、デメリットもあります。大きな不安を感じたら、導入するのは再検討をするのが良いかもしれません。

在庫の調整が難しい

楽天市場 定期購入

定期購入は注文が継続するため、商品の在庫が切れると信頼が大きく下がるおそれがあります。定期購入の商品ページを一時的に閉じても、それ以前の注文はストップできません。

自動的に上がってきた注文に対して、親身な対応が必要。まずはお客様に連絡をして了承をもらってから、代替品を届けたり次のお届け予定日を明確に伝えたりする必要があります。決まった日時に商品が届かないと、お客様は離れていきやすくなります。

ランキング獲得が難しい

楽天市場 定期購入

定期購入の商品は、楽天ランキングに入賞しにくいのもデメリット。通常の商品をそのまま定期購入に変更するなら問題ありませんが、定期購入品の中で「楽天市場〇〇部門で週間ランキング1位を獲得!」などのキャッチコピーは使えないおそれがあります。

というのも、楽天ランキングには「月間ランキング」「デイリーランキング」「リアルタイムランキング」に分けて入賞されており、徐々に売上を積みあげる定期購入は入賞を狙いにくいのです。

実際に楽天ランキングを見てみると、半額商品・訳あり商品・お試し商品が多く一時的に爆発的に売れているものが多め。また、常に人気の商品も入賞しています。

楽天ランキングに入賞したからといって、確実に売り上げが伸びるとはいえません。ただ、ランキングに掲載されることは人気の証。広告費やメルマガ利用料を使わず、無料でたくさんのユーザーの目に触れるため売り上げが伸びる可能性が高いです。

定期購入を設定する前に知っておく注意点

楽天市場 定期購入

定期購入の設定をする前に、気をつけてほしいポイントがあります。

  • 初回申し込み時のポイント設定が継続する
  • 契約期間の縛りがない
  • クーポンは対象外

スタートしてから「困った」とならないためにも、仕組みをきちんと理解しておきましょう!

初回申し込み時のポイント設定が継続する

定期購入は、通常と同様にポイント設定が可能。しかし、2回目以降も同じポイント設定が続くため後から変更してもすでに購入済みのお客様には反映されません。

例えば、初回を10倍にすると、2回目以降も10倍のポイントが付与されます。申し込みをしやすいように無理な倍率で設定すると、のちのち後悔するかもしれません。

契約期間の縛りがない

楽天市場の定期購入は、いつでも契約のキャンセルが可能です。定期購入をしてもらったからといって、安心してはいけません。

  • 商品の質をしっかり保つ
  • 毎回メッセージカードを入れる
  • おまけとして試供品などを同梱する

などの工夫をして、ファンになってくれたお客様を大切にしましょう。

クーポンは対象外

楽天市場内で利用できるクーポンは、定期購入品には使えません。例えば、楽天グループ内で使える「RaCoupon(ラ・クーポン)」・プレゼントクーポン・サンキュークーポンなどです。

ショップ全体でお得なクーポンを発行しても、売上アップが望めるのは通常商品のみ。定期購入の申し込みは増やせないと覚えておきましょう。

楽天市場の定期購入を設定してみよう!

楽天市場 定期購入

定期購入の設定方法は簡単2ステップ!それぞれ詳しく解説します。

RMSから申請する

まずは、店舗運営システム「RMS」から申請を。操作方法は年中無休でコールセンターがサポートしてくれるので、わからなければ問い合わせるのがベストです。

詳しい手順はこちら。

  1. RMSにログインする
  2. 店舗様向け情報・サービスを選択
  3. オプション機能利用申込・解約を選択
  4. 定期購入・頒布会購入を選択

ここで、月額5,000円(税別)と定期購入経由の売上に対する2%の手数料がかかることを確認し「申込・解約」をクリックします。

定期商品ページを登録する

申請が通ると、RMS内に登録ボタンが出ます。

  1. 商品管理を選択
  2. 商品一覧・登録を選択
  3. 上部にある「定期購入商品の登録」をクリック

このページ内で、通常の商品と同じ流れで定期購入の商品を登録すれば完了です。

楽天市場の定期購入につなげる活用術

せっかく定期購入を設定しても、申し込みがなければ意味がないですよね。月額5,000円(税別)の利用料がかかっている分、きちんと成果につなげたいところです。

定期購入を活用して売上アップを狙うなら、以下の2つにチャレンジするのが効果的!

  • 定期購入をたくさんの人に知ってもらう
  • 申し込みのハードルを下げる

それぞれ詳しく解説します。

定期購入をたくさんの人に知ってもらう

楽天市場 定期購入

たくさんのユーザーに、あなたのショップ内で「定期購入をやっている」という存在をアピールしましょう。

具体的な方法はこちら。

  • SNS(Instagram、Xなど)で定期購入ができることを発信する
  • ショップのページの目立つ場所にバナーを置く
  • 購入品の同梱物にメッセージカードを入れる
  • ショップのメルマガで伝える

楽天ユーザーに限らず、あなたの商品を求めている人すべてが対象。今までのリピーターにも「定期購入を始めました」という情報をお知らせしましょう。

ちなみに、定期購入に向いている商品は日用品や消耗品。楽天24(生活に必要なものがお得に買える店舗)に定期購入サービスの専用ページがあり、例えば以下のようなものがずらりと表示されています。

  • 飲料
  • 食品
  • 日用品
  • 化粧品
  • ベビー用品
  • ペット用品
  • ヘルスケア
  • サプリメント

ここに表示されるようになると良いですね!

申し込みのハードルを下げる

楽天市場 定期購入

定期購入のことを知り、商品ページに訪れても申し込みがなければ意味がありません。とはいえ、長期間の購入となるとユーザーにとっては「高額なお買い物」だと思われがちです。

そこで、定期購入に対するハードルを下げて申し込みをしやすくするのがベスト!ライバルが多い楽天市場では「お得感」「利便性」を求めるユーザーが多数。どれだけたくさんの人に定期購入の魅力を伝えるかが重要です。

  • 初回分を値下げする
  • 初回分にプレゼントをつける
  • 通常商品の2回目購入を定期購入品として扱う

例えば、上記のような特典でお得感をアピール。そして、以下のような定期購入そのもののメリット(利便性)もわかりやすく丁寧に伝えましょう。

  • 1度の購入で済む
  • 買い忘れが防げる
  • 購入する労力が削減できる
  • 契約内容の確認や変更がラク
  • ポイントが知らないうちに貯まっていく
  • 定期購入の休止や解約がいつでも可能

定期購入では、初回価格(1回目)と販売価格(2回目以降)を分けて登録できます。通常の商品よりも目立つように、特典の内容や文章を工夫してみましょう。

定期購入を売上アップに役立てよう!

楽天市場の定期購入は、ショップもお客様もメリットが多い画期的なシステム。休止や解約の縛りがなく、楽天ポイントも溜まっていくことから需要は高いといえるでしょう。

定期購入の申し込みを売上アップのために活用するなら、以下の2点を意識!

  • 定期購入をたくさんの人に知ってもらう
  • 申し込みのハードルを下げる

今持っている、LINE公式アカウントやInstagram・X・TikTokなどのアカウントから「定期購入を受付中」と発信し、露出を増やしましょう。そして、初回価格を割引するなどのお得感と定期購入のお客様側のメリットを伝えるのがポイント。

申し込みをしてくれたお客様には、商品やサービスの質を下げずに「継続してもらう」ことを心がけましょう!

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この記事を書いた人

加藤 直樹(かとう なおき)

株式会社WCA EC運営代行チームマネージャー | 新卒で入社した企業で電話営業を6年間行い、2度全国1位を獲得。その後ECサイト運営代行企業を経て、au PAY マーケットというECモールでの店舗コンサルタントとして数百社のサポートを行う。現在、EC運営代行チームのマネージャーとして事業の成長フェーズに貢献中。

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