ECサイト・Webショップは未経験の個人でも運営できる?必要なスキルと心構え、必要な資金などを徹底解説!

初心者向け

ECサイト運営

ecサイト 運営 未経験

ECサイト(ネットショップ)は未経験の個人でも始められる?

ECサイト(ネットショップ・ECショップ)をはじめてみたい!とお考えの方に、実際どれくらいお金がかかるのか…どんな技術が必要なのか…など、スタートアップの裏側を解説します。

自らのセンスや商品開発力を活かして、ECサイトを始めてみたい!という方はぜひ、こちらの記事をご参照くださいね。

なお、今回の記事は比較的少人数の企業や個人でネットショップを立ち上げたいという方向けに作成しています。中規模な会社の事業などでECサイトを立ち上げたいという場合は、こちらの記事をご参照ください。

ECサイト(ネットショップ)を制作・構築するには?手順や相場、制作会社の選び方や重視すべきポイントを徹底解説! | 株式会社WCA (wca.co.jp)

ECサイトを始めるにあたって必要な心構えと能力

  • 必要なことを調べたり人に聞いたりする「情報収集能力」
  • 分からない点は実際見に行ったり仕入れに行ける「行動力」
  • コツコツと続けられる「継続力」
  • マーケティング戦略を練り利益を生み出す「経営力」
  • お客様のニーズを感知し商品を磨く「商品開発力」

未経験・個人でECサイトを始める方は意外と多くいらっしゃいます。現在Amazonや楽天市場で活躍している大きな店舗の社長さんでも「始めた時は1人だった」という方は珍しくはありません。

しかしそんな社長さん・店長さんたちが皆、楽をして有名社長・有名店長になったわけでは決してありません。皆さんそれぞれ、大変なご苦労をされながら少しずつお店を拡大してきたのです。

一方で、そんな社長さんや店長さんたちが特別な才能を持ち合わせていたかと言うと、実はそんなこともありません。彼らにインタビューをしてみると、意外と返ってくるのは「必要な時に必要なことを必死でしてきただけ」という答え。

だからこそ、これからECサイトを始めたい!という方々にはぜひチャレンジをしていただきたいですし、その余地や成功の可能性は十二分にあると言えるのです。

ここからは章の最初に掲載した「ECサイトを始めるにあたって必要な心構えと能力」について、詳しく解説していきます。

必要なことを調べたり人に聞いたりする「情報収集能力」

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ECサイトの運営は意外と孤独なものです。パソコン一台とネット環境があれば構築・運営できてしまう分、社内やご自宅での作業が中心となります。お客様とのやりとりもインターネットを介して行うためついついこもりがちになりますよね。

人付き合いが苦手な方にとっては働きやすい職場環境かもしれませんが、実際それでいいかというと、あまり好ましいとは言えないのが実情です。

ECサイトの構築や運営をしていくと、実際様々な壁にぶち当たります。例えば『モールの仕様やルールがわからないとき』。自社が送料ルールや返品ルールにきちんと適合できているか、お客様からのクレームに繋がらないかなど、確認したいと思うことが山ほど出てきます。

そんなとき、電話1本かけて担当に確認することができれば、壁はクリアできますよね。

上記のような「わからないことをクリアにする能力」が実はインターネットの世界ではとても重要なのです。

仮に、知りたいと思うことが単語やルールであればだいたいのことはGoogle検索やマニュアルで解決できます。しかし、ECサイトを成功に導く秘訣は検索エンジンには載っていません。

ECサイトを効率よく運営したい!ECサイトを成功させたい!と思うのであれば、お得な広告の出し方、集客の仕方、店内回遊や同梱誘導、再来店のコツなどなど…お店を成功に導く「情報」や「テクニック」を集めなければなりません。

ではそんな情報をどのようにして集めるのか…ということですが、実は、ECの世界にもこれらのような有用な情報を交換する場所は意外とたくさんあります。

楽天市場では店長同士の交流がさかんに行われていますし、楽天市場が主導する店舗同士のコンサルティングサービスも展開されています。Amazonや独自ドメイン系界隈でも同じです。

商材やターゲットが違えば、他のECショップは敵ではなく「仲間」。

そんな前向きな思いで積極的に情報交換を望んでいる方は意外と多くいらっしゃるのです。

さまざまな方々と交流し、知識や経験を交換しながら自らがスキルアップしていく。
そんな心構えが、ECサイト運営には必要です。

【楽天ネーションズ】店舗様による店舗様のためのコンサルティングサービス (rakuten.co.jp)

未知の領域に挑戦し、失敗も学びに変える「行動力」

ECは比較的新しいマーケットですから、常に新しい売り方、技術、ルール変更や価値転換が行われています。それに加えて新型コロナウイルスや災害などECにとどまらない社会的な変動も起こります。それらに柔軟に対応しながら、未知の領域にも果敢に挑戦し、失敗や反省点を改善しながら次のアクションに繋げていく…。ECサイトを成功へ導くためにはそんな行動力も必要とされています。

新しい領域というのは先駆者がいないということでもありますから、リスクもありますが成功のチャンスも秘めています。チャンスとリスク、自分がどちらのカードを引くかは半々かもしれません。しかしECで成功されている方の多くは、自らの考えで責任を持ってカードを引き、引いたカードに応じた対応…推進や改善、時には撤退など、様々な意思決定をされています。

問題は失敗することではなく「行動しないこと」です。

目まぐるしく動いていくEC界で、日々気を配り、次のアクションは何かを考えられる力が、EC運営には求められています。

コツコツと続けられる「継続力」

前の2つの章では積極的なアクションとしての能力をお伝えしましたが、この章では同じことをコツコツと続けられる「継続力」についてお伝えします。

継続が重要な施策の代表的な例として挙げられるのが「SNS」や「SEO」です。

集客やブランディングはまさに1日にしてならず。1回の投稿では効果が出なかったとしても、数か月…1年と続けていくことである日突然「バズる」ことも珍しくはありません。

もちろん改善のアクションは必要ですが、すぐに効果が出ないからと言って諦めたり辞めたりしていてはバズる日も来ない。それは基本的な店舗運営でも同じです。

逆に毎日コツコツ、小さな改善を積み重ねながら運営を続けていく。そんなタフな継続力があれば、たとえ未経験でもECサイト運営は可能となってきます。

マーケティング戦略を練り利益を生み出す「経営力」

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交流も行動も得意、継続もできる! …だけどECサイトを継続に導けない…。そんな方々が陥っているのが「経営」に関する視点の喪失です。

ECサイトは特に、売上が立ちやすいマーケットであり、なおかつ価格競争も激しい側面があります。そんなマーケットにおいて、未経験でECサイトを立ち上げる方が特にはまりやすい失敗が「売上を追って利益を負わない」というものです。

自分が販売したものが売れると、誰でも嬉しいと感じます。原価と販売価格、その差額が粗利…というところまでは頭の中にあるはずです。しかし、広告費、人件費、家賃、梱包費、水道光熱費…。いろいろな経費や固定費を引いたらどうでしょうか。すぐに答えが出ない、と言う方がほとんどだと思います。商品にはたくさん売れるものもあれば全く売れないものもあります。売れる商品の利益から、売れない商品の原価も引かなくてはなりません。それを日々継続しながらチェックしていかなければならないのですから、頭が混乱するのも無理はありません。

しかし、ECサイトを運営していくにあたり、すべての継続のエネルギーは「利益」から出てきます。利益は何よりも優先しなければならない商売の基本です。そのような経営に対する「感度」が低い場合、資金がショートして「売上はあるのに倒産しなければならない」というバッドエンドを迎えてしまう場合も多いのです。

少し怖がらせてしまったかもしれませんが、未経験でECサイトを始められる方の場合、少量からスタートできるため逆にこのあたりはしっかりと管理しながら進められるのも事実です。

分からないことは少しずつ調べながら、利益を得られる体制を整えましょう。

お客様のニーズを感知し商品を磨く「商品開発力」

ECサイトを未経験だけどはじめてみたい!という方にとっては簡単に思えるかもしれませんが、実は意外と勘違いするポイントであるのもこの能力。「商品開発力」です。

大変言いにくいのですが、「ECサイトを持ちたい!私のブランドを世界に広めたい!」と考えている方が意外と見失っているのが「そこに需要があるのかどうか」という点です。

どんなに素敵な商品でも、どんなに個性的な商品でも、「欲しい」と思ってくれる人がいない限り売買は成り立ちません。逆に言うと、「欲しい」と思ってくれる人がたくさんいて、誰もそこに適合できる商品を売っていなかった場合、それほど素敵な商品でなくとも売れる可能性があります。そんな「欲しいと思っている人が多いか少ないか」を見抜き、それに適合できる商品を作る能力が「商品開発力」です。

市場のニーズを見抜く力があれば、ヒット商品を難なく世に出すことができます。また、自社商品を改良しさらに売れる商品へと成長させることができます。つまり商品開発力は自社を成功へ導く推進力であり、羅針盤となる力なのです。
この力を磨くためには、お客様の声を聞き取りながらニーズのボリュームを把握するマーケティングセンスが必要です。なかなか身に着けるのが難しい能力ではありますが、お客様と真摯に向き合うことで少しずつ身についてくるでしょう。

ECサイト制作・運営に必要なスキル

  • パソコンやインターネットに関する基本的なスキル
  • 写真撮影のスキル
  • Photoshopなどの画像編集ソフトのスキル
  • 接客スキル

近年はメルカリやヤフオクなどで個人間取引をする方も増えたので基礎的なことはお伝えをしなくてもお分かりいただけるかと思いますが、ここではECサイトという中規模~大規模なマーケットの中で商品を販売していくためのスキルをお伝えしていきたいと思います。

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パソコンやインターネットに関する基本的なスキル

スマートフォンアプリで出品できる簡易的なECサイトもありますが、商品を数十点以上販売する本格的なECサイトを運営する場合、効率的な運用が必要になるシーンが出てきます。
例えば、全ての商品を期間限定で送料無料にするため、商品情報を一括で編集する場合などです。そのような場合は、一般的なECモールでは「CSVファイル」というデータを使ってアップロードします。

CSVファイルの編集はExcelの編集にも似ているため慣れれば簡単ですが、そもそもExcelも苦手!絶対に触りたくない!というような方だとECサイトの運営は難しいかもしれません。

また、ブラウザやドメイン、サーバーやアップロード、ダウンロードといったWebの基本的な用語や知識も知っておく必要があります。これらはGoogleやYoutubeなどで検索すれば必要な情報を手に入れることができます。

スキルとしてよく聞かれるのがhtmlについてです。htmlはWebサイトを構築するためのプログラミング言語(正確にはマークアップ言語)です。これらは正確に学習しておく必要はありませんが、例えば<br>が改行のタグであるとか、<img>が画像のタグ、<a href=""></a>がリンクのタグであるというような、部分的な知識は必須となります。運営をしながらでも学習は可能ですが、ある程度適正が求められるスキルです。

ECサイトを運営する人のすべてが、Webやパソコンに対する深い知識を持っているわけではありません。しかし大切なことは、新しいソフトや用語に触れた時、拒否反応を示さずに使ってみること・調べることができるかどうかです。使ってみると非常に便利なアプリやソフトもたくさんありますから、ぜひ怖がらずに挑戦してみて欲しいと思います。

写真撮影のスキル

ECサイト人気の核心を担うのが写真です。もちろんカメラマンに撮影を依頼することもできますが、費用も掛かりますし商品入荷のたびに撮影会をしていては効率も悪くなります。
そのため、アパレルなど商品展開の早い業種は写真撮影を内製化している場合が多いのです。

写真撮影は商品の魅力を伝える大きな要素であるため、スキルがあるかないか、それだけでスタート地点が大きく異なると言い切れるほど大切なものです。お客様を立ち止まらせ(クリックさせ)、接点を作り、購入してもらえる。そんな一目で魅力が伝わるような写真撮影ができれば、未経験でも大きく飛躍するECサイト運営を行うことが可能です。

Photoshopなどの画像編集ソフトのスキル

写真撮影を終えたら、それをトリミングしてサイトにアップしなくてはなりません。いくら写真が完璧でも、多少明るさを整えたり、バナー用に文字を入れたり…という作業は必要になってきます。そこで、Photoshopやillustratorのように画像を編集するソフトのスキルが必要になってきます。

Photoshopは基本的にはそこまで難しいソフトではありませんが、最初だけ得意な方に操作方法を教えてもらったほうが無理なく操作できるようになります。費用面でも最近はサブスクのプランも出ているので、昔に比べると費用的な負担も相当軽くなっています。

接客スキル

ECサイト運営上、意外に盲点となるのがこの「接客スキル」です。未経験でECサイトを始める場合、接客経験がある方であれば問題ないのですが、接客経験がないとお客様の質問やクレームにどう答えていいか迷うシーンが何度もあります。顔の見えない取引であればなおさらです。

お客様とのやりとりの中で、メール文章を分かりやすく組み立て、気分を害さないように伝える技術は経験を積まないとできることではありません。

接客はECサイトにおいてファンづくりの重要な要素でもあります。接客が得意であれば、リピート率の高い店舗を作ることも可能なのです。

ECサイト制作に必要な資金

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これまでのご説明の中で、未経験の方がECサイトを運営するうえでの心構えの部分と、必要なスキルについてお分かりいただけたかと思います。最後はECサイト制作に必要な資金ですが、これはサイトや商材、モール、任せる業務内容によっても幅広いため、別の記事で詳細にお伝えしております。

ネットショップ運営代行とは|特徴・相場・選び方を徹底解説 | 株式会社WCA (wca.co.jp)

ただ、個人でスモールスタートしたいという場合は数十万円からのスタートも可能です。
まずは1商品から始めたうえで、必要なスキルをひとつずつ学び、拡大をしていくことでノウハウと経験値が売上を下支えする理想的なECサイトが出来上がるはずです。

ECはリアルのビジネスとは異なり、開店準備に数百万円から数千万円かかるようなことはありません。そのかわりに続けていったり、拡大していったり、成功と呼ばれるような領域に到達するまでが非常に難しい世界です。だからこそ「スタート」ではなく「継続」に視点を向けて、日々の店舗運営に邁進していただきたいと思います。

まとめ:未経験でECサイトを運営することはできるのか

いかがでしたでしょうか。ECサイトを運営するって、思ったより簡単!と思われた方もいらっしゃるでしょうし、意外と難しいな…と思われた方もいらっしゃると思います。
大切なことは、まず始めて見ることです。始めてみて、わからないことはひとつひとつ解決していけばいいですし、少しずつ改良していければいいと思います。

最後になりましたが、もしECサイト運営でお困りになる点やご相談されたい点がございましたら、WCAにお気軽にお問い合わせください。弊社の豊富な実績とノウハウで、お客様の店舗運営をサポートさせていただきます。

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この記事を書いた人

青嶋 剛史(あおしま たけし)

株式会社WCA ゼネラルマネージャー | 大学卒業後、現P&Gジャパンに入社し、営業やトレードマーケティングに従事。その後アマゾンジャパンやアリババジャパンの事業責任者を歴任、CEOとして中国企業の日本法人立ち上げも経験。ECのみではなくマーケティングや販売戦略など幅広い領域でのコンサルティングサービスに対応。

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