動画SEOって何?効果や対策方法、上位表示へのポイントなどを紹介
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スマートフォンなどの普及により、誰がどこにいても動画を見られる時代になりました。世界最大の動画プラットフォームである「YouTube」の月間アクティブユーザー数は約25億人とも言われており、世界の人口のおよそ30%が毎月YouTubeで動画を見ていることになります。
年々、需要・供給ともに大きくなっている動画コンテンツは、より多くの人に見てもらうための施策も注目されています。最近では「動画SEO」という言葉をよく耳にするようになり、気になっている方もいらっしゃるのではないでしょうか。本記事では、そんな「動画SEO」について、気になる効果や対策方法、上位表示へのポイントなどを紹介します。動画SEOについてご興味がある方や疑問点がある方は、本記事を参考にしてみてください。
目次
動画SEOとは
SEOとは「Serch Engine Optimization」の略で、検索エンジン最適化を意味します。通常、SEOはWEBサイトの各ページ・コンテンツをGoogleやYahoo!などの検索エンジンでキーワードごとに上位表示させる施策です。「動画SEO」とは、それらの検索エンジンがキーワードと関連性の高い動画を検索結果ページに上位表示させる施策のことを指します。動画SEOはその頭文字をとって「VSEO(Video Search Engine Optimization)」とも呼ばれています。
多くのユーザーが視聴する動画コンテンツは、検索エンジンでも検索結果ぺージや動画検索結果ページ、画像検索結果ページなどさまざまな場所に表示される可能性があるため、新たなユーザーの獲得へとつながる重要なものです。現在、検索エンジンは実際の動画の内容をくみ取って検索結果に表示させるということはできません。動画の内容だけではなく、タイトルなどの情報をテキスト化して検索エンジンに読み込ませることが必要です。
また、GoogleとYouTubeでは同じコンテンツだとしてもアルゴリズムが異なるため、それぞれのプラットフォームに適した動画SEOを行う必要があります。動画SEOの施策を効果的に行うには何が必要か理解しましょう。
SEOライティングの施策についてはこちらの記事にまとめていますので、気になる方は参考にしてみてください。
動画SEOの効果やメリット
動画SEOが重要なことは分かりましたが、どのような効果があるのでしょうか。動画SEOの主な効果やメリットを紹介していきます。
自然検索からの流入が増加する
動画SEOを行うことによって、検索エンジンの検索結果からのWEBサイトやWEBページへの流入が増加します。検索意図に沿ったキーワード選定や、キーワードに関連性の高い動画選定などの動画SEOを行うことにより、検索結果の上位に表示されやすくなるためです。
GoogleやYahoo!などの検索エンジンは記事コンテンツと同じように、動画コンテンツもユーザーの検索意図に沿ったものやユーザーにとって有益であるものを評価します。検索意図に沿ったキーワードと関連性の高い動画をWEBページにも掲載することで、検索流入増加も期待できるでしょう。
YouTube内での露出が増加する
YouTube内で配信している動画に対して動画SEOを行うことで、YouTube内での露出増加にもつながります。GoogleやYahoo!などの検索エンジンでのキーワード選定だけではなく、YouTube内で検索されているキーワードとの関連性の高い動画を制作することで、動画が評価されやすくなり、YouTube内での検索でも上位表示されやすくなります。
通常のSEO施策にも好影響を与える
動画SEOを行うことで、通常のSEOにも好影響を及ぼすことになります。前述のように、ある検索キーワードに関連するWEBページがあった場合、それに関連性の高い動画を埋め込むことでそのコンテンツ自体のオリジナル性を高めることにも繋がります。オリジナル性の高い動画はGoogleなどの検索エンジンから高く評価されやすくなるため非常に効果的な施策だといえます。
動画SEOの対策方法
動画SEOの効果やメリットが分かっても、実際にどのように対策すればよいか分からない方もいるかもしれません。ここでは動画SEOの対策方法について紹介します。
動画SEOのベストプラクティス
Googleが提唱している動画SEOの「ベストプラクティス」という5つの要素があります。それぞれ解説していきましょう。
- Googleが動画を検出できるようにする
- 動画がインデックス登録されるようにする
- Googleが動画コンテンツ ファイルを取得できるようにする
- 特定の動画機能を有効にする
- 必要に応じて動画を削除、制限、更新する
➀Googleが動画を検出できるようにする
せっかく動画を制作しても、それがGoogleに認識されなければ動画SEOの効果はありません。Googleが検出できるようにタグやテキスト情報を整理し、一般のユーザーがアクセスできるウェブページで動画が視聴可能であることを確認しましょう。
②動画がインデックス登録されるようにする
Googleに動画が検出されるようになった後は、その動画が動画検索結果に表示されるための追加の情報が必要になります。サムネイル画像の設定や構造化データの整理をし、インデックス登録される体制を整えましょう。
③Googleが動画コンテンツ ファイルを取得できるようにする
動画のプレビューなどさまざまな動画機能で表示されるようにするためには、Googleが動画コンテンツファイル自体を取得できる状態である必要があります。動画ファイルの形式などをGoogleが取得できる形式に設定しましょう。
④特定の動画機能を有効にする
動画の一部を数秒間抽出してプレビュー表示できる機能などを有効にすると、ユーザーにとっても動画の内容が確認しやすいです。これらはタグの設定によって変更できます。
⑤必要に応じて動画を削除、制限、更新する
時と場合に応じて、動画の削除や制限なども適切に行なっていく必要があります。削除された動画や期限の切れた動画を含むWEBページはエラーを起こす可能性があり、インデックス登録されなくなる可能性があります。そういった場合は正しくタグの設定などを行うようにしましょう。
動画SEOの施策は、上述した要素に沿って進めていく必要があります。まずはYouTubeアカウントを作成し、チャンネルに動画をアップロードしていきましょう。公開された動画をWEBサイトやWEBページに埋め込むやり方がベストです。
WEBページと関連性の高い動画を埋め込む
WEBページに動画を埋め込む際は、そのWEBページの内容と関連性の高い動画、そのWEBページが狙っているキーワードと関連性の高い動画を埋め込むようにしましょう。WEBページと関連性の低い動画などを埋め込んでしまうと、逆にSEO順位を下げてしまう要因にもなりかねません。
理想としては、WEBページと動画で同じキーワード・テーマのコンテンツを作り、動画をそのWEBページに埋め込むのが良いでしょう。WEBページにアクセスしたユーザーがどんなことを求めているかを理解し、そのニーズを満たすコンテンツづくりを心掛けましょう。
構造化データをマークアップする
構造化データのマークアップとは、Googleの検索エンジンにテキスト情報やコンテンツ内容を認識してもらうためにHTMLのタグを使って実装することです。構造化データでマークアップを行うことで、Googleなどの検索エンジンが動画の内容を認識しやすくなります。
構造化データを適切に設置することで、検索結果に動画の情報が掲載されやすくなるため、クリック率の向上やWEBページへの流入増加にもつながるでしょう。
サムネイル画像を設定する
サムネイル(thumbnail)とは日本語に訳すると「親指の爪」を意味しますが、YouTubeにおいてはその動画の内容を表すためのファーストビュー画像となります。YouTubeではサムネイルを見てユーザーがその動画をクリックするかどうかを決める重要な要素であるため、サムネイルづくりにしっかりとこだわり、ユーザーが惹きつけられるような画像を作りましょう。クリック率が高い動画はGoogleなどの検索エンジンから評価されやすくなります。一目見ただけで動画の内容が分かりやすく、ユーザーが思わずクリックしたくなるようなサムネイル画像づくりを心掛けましょう。
動画のサイトマップを送信する
サイトマップとは、サイトの構造を確認できるページのことです。動画のサイトマップを作成することで、Googleなどの検索エンジンに対して「この動画はどんな内容なのか」ということを伝えることができます。検索エンジンにWEBページを見つけてもらうための要素にもなるため、必ず動画サイトマップの送信を行うようにしましょう。
ユーザーに配慮した動画ファイル形式を選択する
動画のファイル形式を適切な形に設定しておくことも重要な動画SEO対策となります。動画ファイルにはさまざまな形式がありますが、Googleなどの検索エンジンに認識してもらいやすい形式=ユーザーにとってアクセスしやすい形式の動画に設定しましょう。例えば、YouTubeなどでもサポートされている「「MOV」「MPEG4」「AVI」などがよいでしょう。ユーザーがPCやスマートフォンなどさまざまなデバイスから動画を見た際に、ストレスなく視聴できるよう、ファイル形式やサイズなどに配慮するようにしましょう。
上位表示へのポイント
動画SEOにおいて、上位表示されるために必要なポイントをいくつか紹介します。
対策キーワードを意識した内容にする
通常のSEOと同じように、動画SEOでも対策するキーワードを意識した内容にすることが大切です。そのキーワードで検索したユーザーのニーズに沿った内容であればユーザーの満足度も上がり、コンテンツの評価も上がっていきます。
情報の設定を適切に行なう
前述したように、YouTube内ではユーザーが動画をクリックするかどうか決める大きな要素としてサムネイル画像や動画のタイトルがあります。これらの要素を効果的に利用し、ユーザーの興味を引くようなサムネイル画像やタイトル設定をできるかどうかでクリック率も大きく変わってくるのです。WEBページに動画を埋め込んだ場合も動画として最初に表示されるのはサムネイル画像部分となります。動画の内容・クオリティを上げることはもちろん、クリックしてもらうための工夫も欠かさず行うようにしましょう。
WEBページと関連性の高い動画をつくる
WEBページと関連性の高い動画をつくり、それをWEBページに埋め込むことも動画SEOにとって大きなポイントです。前述のとおり、WEBページが検索結果の上位に表示されるためには、そのキーワードで検索をしたユーザーのニーズを満たしていなければなりません。WEBページに関連性の高い動画を作成し埋め込むことで、WEBページの評価が上がり、検索順位アップにもつながります。
動画SEOは一石二鳥の施策になる
本記事では、動画SEOの効果やメリット、対策方法、上位表示へのポイントなどについて解説しました。動画SEOの施策を適切に行なっていくことによって、YouTube内での検索順位が上がることはもちろん、その動画をWEBページに埋め込むことによって通常のSEO施策にも好影響を与えるなどの相乗効果が期待できます。
SEOは低コストで始められ、成功すれば大きな集客効果が期待できる施策です。一見取り組むのが難しそうですが、ポイントさえ押さえておけば誰でも成果を出せるのがSEOです。動画SEOの経験がない方でも、この記事を参考に、ぜひ対策に取り組んでみてください。